Windリーダーのメリットを項目別にご紹介
メリット1.換気効率の圧倒的な向上
皆さんの地域では365日、換気に都合が良い方向から風が吹いていますか?
高気圧、低気圧は常に移動しており、年中換気に都合が良い風向きになる事はありません。
Windリーダーは正面の風は勿論、本来なら効率の悪い左右からの風も室内へ取り込む事が出来ます。
つまり日々変化する風と言う自然の恵みを広い角度から有効に受けられます。
又、帆がたわみ、取り込んだ風は少しでも部屋の中央寄りに吹き込む構造です。
取り込んだ風で対面の窓や、設置したベランダ窓の上部から室内の空気を排気し、感染対策としての有効性も見込めます。 (マンションなどのLDKで対面に窓が無い場合、食事で換気を強化したい時は、キッチンの換気扇も回して下さい)
尚、左右どちらか斜め方向の風が多い立地では、窓に対し風向き側が広くなる位置へ設置する、又は反風向き側の帆の角度を少しセンターよりにすると効率が良くなります。
感染者が増えてきたそうなので日中に窓を閉めてエアコンを掛けていたとしても今は換気が必要。
Windリーダーは帆のたわみ方から風が吹いているのか判るので、エアコン使用中に窓を閉めていて、良きタイミングで換気をする事も出来ます。
- 冷房・暖房時は有効な風が吹く時に短時間で換気を終わらせると少なからず省エネになります。
事例の紹介
実際に購入頂いた事例を紹介すると、元々ベランダの正面が駐車場だったのが数年前に4階建てのマンションが建って、以前のような風が入らなくなったからと採用理由を教えて頂いた事が有ります。
開発者にこの話をすると、そう言えばと自身を振り返り、新築購入時から1年はベランダの前が更地だった事を思い出し、目の前に住宅が建ち、風の入りが悪くなったからこの装置を追求したと思うと回想していました。
風の入り具合で家の暑さが全然違うのでしょう。
住宅地では回り込む風を活用出来る換気冷却が、非常に重要であるとうかがえる事例です。
メリット2.室内の自然換気による冷却性向上
設置する事で、夏季でも早朝と日没後の外気温が低い時間帯に換気をすれば、効果的に室温を下げる事が出来ます。
日没後、閉めていた室温がまだ35度以上として、外気温28度以下で概ね2m/Sの有効な風があれば、家に溜まった放射熱を受けながらでも室温は時間当たり1度近く低下します。
(条件が最も厳しい西日を受けた8畳の部屋で検証。 通常夜9時でも窓を締めれば15分程で1度上昇するのでWindリーダーの換気で1度下がる事はかなり効果が有ります。 尚、外気温との差が縮まれば低下率が下がり、室温は最終的に外気温の+1~2度になります)
例えば誰かが家にいるケースでは日没後、寝室や子供部屋を事前に窓を開けて排熱したり、日中不在の家庭でも帰宅後にダイニング等で食事をしている時間を利用し、ベランダの窓を開けて効率の良い換気で部屋の冷却が出来るメリットになります。
これらは以前から実行している方も多いと思いますが、その時の冷却効果が格段に上がると考えて頂ければ良いと思います。
若しくは設置頂いた環境によっては、思い切ってベランダのある部屋をメインにリノベーションする事も有効かも知れません。(換気もバッチリなので…)
尚、クーラーの利用率は減ると思いますが、猛暑日や風の無い日は決して無理をしないで下さい。
関連する詳細や注意事項を取扱等説明書に記載していますので、別途ご参照下さい。
- 自然換気による冷却なので急激な室温変化が無く、特にクーラーの冷風が苦手な方には良いと思います。
メリット3.室内干しした洗濯物への活用
装置の試験中、これも良いと思ったのは室内干しした洗濯物へ風を送る使い方です。
この数年内陸でも突然雨雲に発展する気象が、更に増えたと思います。
今は雨雲レーダなど実況を確認出来るツールがあるので、薄日が差していても20㎞圏内に雨雲が出れば、屋外干しから室内干しに切り替え、Windリーダーで風だけ当てる手法がお勧め。
(折り畳み式の室内物干しへ風だけ当てる意味です)
この手法は実際雨が降り出せば窓を閉め、雨雲が遠のき日が差せば窓を開ける手間の繰り返しになりますが、洗濯物は室内なので雨に濡れる実害は有りません。
雨に濡れるともう一度洗濯をするエネルギーも無駄ですし、夕方に差し掛かっていれば乾燥機を使う人も多いでしょう。(乾燥機はエネルギー消費が大きい)
皆さんも過去に無かったですか? 限られた休みに洗濯をして、午前中晴れていたのに午後の通り雨で濡らしてしまった。
そんな日は休日気分が飛ぶほどがっかりしますよね。 降水確率20%だったのに…とか。
他に雨の心配が無くても風が少し強い日にも有効です。(洗濯物が飛ばされる心配が有りません。 補足 帆が外れない程度の風速に限ります)
雨や雨上がりなど湿気の多い日は更に室内がジメジメするので推奨しませんが、女子で元々外に干したくないという方にも良いかも知れません。(乾燥機、又は除湿器分の省エネになります)
メリット4.ベランダ窓の逆風でも条件が整えば風を捉える事が出来る
冬になれば気圧の配置から北風の日が多くなります。
本来北風は南向きのベランダなら窓を開けても殆ど風は入りませんが、新型コロナの感染拡大を目の当たりにし、どの程度のサイズにすれば側壁から回り込む逆風を捉えられるかを実験して帆(シート)の奥行を適切な長さにしました。
冬に暖房器具を使っている状況では換気は内壁の熱が冷めないよう室内の空気だけを素早く入れ替える事が省エネになるといわれています。
真冬に換気をするととても寒いですが、家庭内感染のリスクを下げるには効率の良い自然換気が最も短時間に効果が上げられます。
特に受験生がおられる家庭では新型コロナウイルスの他にインフルエンザにも注意が必要で、厚着をしてでも換気の回数を増やして感染対策をした方が良いと思います。
一戸建の場合は周囲の建屋や側壁との距離、又、その時の逆風の風速にも依存しますが、Windリーダーはベランダ窓だけでも一定割合の逆風を捉える事が出来ます。
(集合住宅は側壁に近くなければ回り込む風も少ないのでご了承ください)
この帆(シート)の奥行を長く出来るのは、窓の外に単独で設置しているからこそ成せる技。
感染予防として、又は効率の良い換気のツールとして冬でもある程度の外気温まで使用出来る事がこの商品の一つのメリットです。
お勧めのシーズン
夏季の省エネとしての活用は勿論ですが、お勧めはやはり春と秋の行楽シーズン。
日中晴天で汗ばむぐらいの休日に、窓を開けたら条件良く涼しい風が部屋を通る。
このような日がWindリーダーで『確率が上がる』と考えて頂ければ良いと思います。
今まで風向きが悪ければ室内温度が上がり、無意識にクーラーを掛けてしまう…。
作者としてはその状況を無理せずに省エネ化出来ればと思っています。
最近はコロナの影響で家族で巣ごもりする事も増えたと思います。
自宅と言う最大のプライベート空間で、心地よい風が感じられたら…
少しでも気持ちが穏やかになるのではないでしょうか。
尚、2階以上の室内では外とソーシャルディスタンスが十分取れている筈ですが、
人通りが多い道に面している立地では、風向きや人通りに注意して下さい。
くしゃみや咳が聞き取れた時は距離が近い証拠でマスクをしていない可能性があるので、念のため5分は窓を閉めた方が良いと思います。
(私もそうしています。 その時の風速×秒で飛沫が有っても遠ざかります。)
- 更なる改善1 風を利用した排熱カーテン
風さえあれば、Windリーダーで広角度の風を効率良く取り入れる事が出来ます。
しかし家で1,2番目に大きいベランダの窓でも普通はその上側に部屋の壁が有ります。
風を取り込んでも、この壁で夏場の恐ろしい天井の熱気が再び室内を回ろうとするのです。
この恐ろしい熱気とは、我が家の実測で天井から40cm下でも42度を軽く超えていました。
(窓を閉め切った晴れた日の温度です。この年の気温が一番高い日ではないので、45度ぐらいがMAXかも知れません)
これもWindリーダーで取り込めた風(体積)を使い、工夫をすればかなり排気する事が出来ます。
私の工夫を紹介すると、下図のようにベランダのカーテンレールから20cm程張り出した位置に短い カーテンを下げ、カーテン下側の端2点を網戸の縁と窓ガラスの縁に磁石で引っ付けます。
言葉では判り難いと思いますので購入時に詳細を別冊で提供しますが、これにより15:30に窓を開け、その時点が42.4度、16:00に40.6度、18:30に37.2度、飛んで22:00に33.1度と、屋根からの輻射熱や西日をまともに受ける部屋で実験した事を加味すると、ほぼ10度下がる事は、かなり効果が有ると考えています。
因みに天井付近では無く、実用的な部屋の中央付近の床下から1mでは概ね上記から1~2度低い数値になります。
又、その時の風に依存しますが、夕涼み気分が味わえる夜の窓際1mでは輻射熱を受けながらでも外気温プラス1度以下になる事もあります。(西日を受けた8畳のデータ)
※断熱材の劣化や太陽光発電が夜は熱を逃し難くしているのか、新築時に比べて夏の夜は熱がこもり易くなっている感覚が有ります。
この他にも各住宅で諸条件が異なりますので、10度室温が下がる保証と言う意味では有りません。 ご了承願います。
尚、上記の温度実測値は使用していない時のデータですが、風が弱い日は部屋の奥から扇風機か サーキュレータで天井に風を送ると、このカーテンから天井の暖気・熱気を室外へ出す事が出来ます。
風が距離に比例して広がる扇風機でも、天井から窓に向かう室内の流れ(室内の縦回転の風)を作ると、間違いなく排熱効果は上がります。
ですのでWindリーダーと扇風機の風量中、又は強を併用するのも良い方法です。
これらも試してみようとのDIYの一環。
Windリーダーの風を使って夏場の忌まわしい天井の『熱気』が思惑通りに出せた最初の日、何度も手を上にかざし、大きな達成感が有りました。
下の図はクリックで拡大表示します
- 更なる改善2 網戸とL字金具を利用した仕切り板
左右方向の風が弱い日は、シートに沿って風が流れても余り部屋に入らずそのまま出てしまうケースも有ります。
そのような時はスチールパイプに市販の磁石を取り付け、仕切り板を網戸を介してL字金具で取り付ける方法があります。
仕切り板は弱風でも室内に送り込む効果があります。
下の画像は上段がアクリル板、下段が黒色のデコパネで仕切りを制作しています。
仕切り板は風を中央に向ける効果も有り、2m/Sまではとても有効です。
(3m/Sから風に吸着力が負けて外れる事があります。 詳しくは別冊で紹介)