Q&A

下記に取扱等説明書のQ&Aを掲載します。

Q1. 風を有効に取り入れるには、窓はどの程度開ければ良いのですか?

A1. センターの2本のスチールパイプから、左右共に20cm程度開けるのが理想です。

20cmは風上側で風だまりを作らない目的で、20cm以上であればまず問題有りません。

尚、風下側はシートにより常に負圧とまでは言い切れませんが排気を促す効果があり、通常は開けた方が換気効率は高まります。

例外として左右方向の微風時は、取り込んだ風が室内へ入ってすぐに風下側へ出て行くケースも有り、微風が続く時間帯、且つ風下側を窓で簡単に塞ぐ事が出来る時は、風下側のみ窓を閉じる(風上側はスチールパイプの中心まで窓を開ける)使い方も有効です。

Q2. 換気で窓を開けた時にカーテンをすると効果は下がりますか?

A2. カーテンの目の細かさにより変化しますが、やはりカーテンは風通しの大きな抵抗になります。

これはレースカーテンと呼ばれる類でも同じで、本来ならカーテンをしない方が効率は良いです。

尚、夏場は日射を遮る目的もあり、ブラインドカーテンで傾きを調整した方が風通しは良いと思います。

装置を長時間使用する時は取り付けを工夫した短いブラインドカーテンをカーテンレールに引っ掛ける使い方が良いと思います。

尚、装置自体が外置きのカーテンのようになるので、目隠し方法の一つとして別冊の便利磁石の利用法も参照して下さい。

Q3. 大型タイプはなぜ帆が上下に分かれているのですか?

A3. 突風で上段が外れても下段は出来るだけ残したい意図と、風速が弱く、ベランダ表面が熱い夏場は下段をFig1状にしてベランダ表面起因の熱風を入れない等、使用法の自由度を高める為です。(MLタイプは不要)

因みに1m前後の壁で囲まれているベランダでは、装置で拾えなかった風が壁を周回し、風下側の下段の帆で取りこぼした風を拾えるパターンもあります。(セパレート効果)

又、風がきついと感じた場合、上下の帆をFig2のように帆の磁石の上2つだけ外して風量を調整する事が出来ます。

(但しこの形状にすると、削減面積より吸着力が減り、突風で外れ易くなります)

因みにほぼ正面の風、且つ3m/S以上の日は、中央に集約する風量が多過ぎ逆効果となりますので…

①反対面に換気窓が有る場合は上下共にFig2形状にする。 ②反対面に換気窓が無い場合は上段だけFig2形状にすると、下段の左右は負圧気味となるのでトータルの換気効率が良くなります。

・大型は令和2年の猛暑と感染拡大が切っ掛けで再考・検証し、上下分割してサイズを上げた方がこれからの環境では効果的であると判断しました。

※令和2年は世界的なロックダウン(日本は緊急事態宣言)で、空気中の不純物が少なくなり、日射の影響が過去に無く強かったとの報道も有ります。

注:外れたシートには比較テストで一回り小さい磁石を使用しており3m/S強でトリップしています


Q4. 突風で帆が外れた後はどうなるのですか?

A4. 100%とは言えませんが、だいたい風が途切れた時に自重で固定側の樹脂コーティングパイプへ部分吸着し、風の負荷を受ける面積が小さくなってバタバタ音も軽減します。

但し自然な吸着で十分ではなく、次回の突風で再び外れてなびく場合もあります。

(強風がしばらく続く時間帯は合間を見て取り込んで下さい。尚、取り込みの時にシートの吸着を外せば風の影響を受け難くなります)

補足:強風が続く時間帯は事前に取り込むのが一番ですが、間に合わなかった場合はQ.14を参照して下さい。

Q5. 突風の後や出し入れの時に装置が少しゆがみますが、これは正常ですか?

A5. 使用時の注意に記載した通り、ある程度の変形を想定しています。

通常はあまり気にせず良い形になるよう、力ずくで戻して下さい。

(強風による振動で紙相撲の如く、装置自体が数㎝移動する事も有ります) 

尚、使用中に若干傾いても反対から風が吹く時間帯もあるので過渡に気にする必要は有りません。

但し開閉時にかなり緩くなってきたとか変形が酷い場合、樹脂ジョイントのネジが緩んでいる、若しくはジョイント自体の劣化も考えられます。

樹脂ジョイントの部品販売も対応しますので、その際はメールでご連絡下さい。


Q6. 帆(シート)が劣化してきたのですが交換可能でしょうか? 又、単品で注文出来ますか?

A6. 交換可能です。 別途単品でご発注下さい。


Q7. 換気の効率を上げるにはどうすれば良いですか?

A7. 一般論と同じで反対面に窓があれば開けた方が効率は良いです。

しかしマンション・アパートで反対面が通路側ならコロナ感染が続く限り、通路側の窓は開けない方が無難と考えます。

この場合装置の有るベランダ窓を開け、換気を強化したい時間帯は各換気扇を併用するのが妥当と思います。

因みに反対面を開けなくても、特に左右の風では窓上部と装置の隙間から多くを排気出来ます。

又、正面の風も窓開口部全面に同一風圧を掛けない構造と高さ設定であり、この風圧の強弱によってどの方向の風でも空気の抜け道(排気)が出来易いと考えて頂ければ良いと思います。


Q8. 帆(シート)やウェイトバックは洗濯しても良いですか?

A8. 帆の磁石に傷が入れば錆びる為洗濯機もクリーニングも禁止です。

特に洗濯槽に鉄分が有る場合、洗濯機が壊れる恐れも有ります。

装置全体をホース水で洗える場合は埃を洗い落とし、出来ない場合は帆を外して磁石部に水が掛らないよう素早く浸け洗いして下さい。(シートは撥水処理しています)

ウェイトバックは洗濯可能です。


Q9. 時間経過でパイプが部分的に錆びて来ました。 大丈夫でしょうか?

A9. 錆び難い構造のパーツを選んでおりますが、磁石を吸着させる為に鉄分は有り、いずれ錆は出ます。

若干錆が出ても問題有りませんが、やはり沿岸地区で使用すると塩分で進行は速い傾向が有ります。

又、アジャスト部はネジ構造なので、使用中の僅かな振動による摩耗により錆の進行は早くなります。

いずれの錆も強度面、外れ易い等の性能面に問題が出なければそのままでご使用下さい。


Q10. 全般的な寿命を延ばすにはどうすれば良いですか?

A10. 帆(シート)が外れる強風・突風の時間帯はFig.1状にして下さい。 合間を見て取り入れて頂くのがベストです。

<保護がはたく風速では装置が無くても換気が出来ます。取り入れた方が良いのは強風の場合、シートの磁石部に無駄な負担が掛かり続けるからです。>

又、普段は組立て説明書の補足を参照し、磁石を内側に吸着させた方が長期的には優位です。

尚、ベランダに設置する製品なので屋外を意識していますが、直射日光の紫外線は強烈で、多くの物質を劣化させます。

よって室温を下げる必要が無い季節やエアコンに切り替える日中は、適時室内へ取り込んで頂いた方が長持ちします。

但し新型コロナが感染拡大している状況で同居人がいる場合、装置寿命よりも換気を優先して使用頂くのが良いと思います。

猛暑日でもベランダに常設し、1時間に1,2回は窓を開けエアコンと併用するイメージでご利用下さい。


Q11. 風向きがベランダと逆方向の日でも効果は有りますか?

A11. 反対側に窓が有り、開けると風通しがいい日は使用しなくても良いと思います。 

机上の考えでは逆風が出る時帆で左右に散らせ、室内への逆流を軽減するので実質の換気向上は有ると認識しています。

尚、一軒家の場合は、経験上3m/S以上の逆風ならベランダ窓だけでも建屋を回り込む風成分を取り込む事が出来ます。

(回り込む風量は隣との間隔、ベランダの位置関係等、立地条件に依存します)


Q12. 雨が降る前は毎回取り込むのですか?

A12. 帆(シート)は防水には及ばないものの、撥水処理はしています。

よって雨が取り込む基準では無く、あくまでも強風が予想される場合に取り込んでください。

但し梅雨時や台風接近時、季節の変わり目で雨が数日予報された場合は事前に取り込んだ方が良いと思います。

特に台風は相当離れていても強風をもたらす場合があり、雨に濡れていない状態で事前に取り込んだ方が無難です。


Q13. 雨に濡れた状態での取り込み法を教えてください。

A13. 濡れる前に取り込むのがベストですが、雨に濡れ、予報で風が強くなる場合、おもしのバックはそのままベランダへ残し、装置本体は室内へ取り込んで下さい。

帆(シート)やパイプに雫が付着していますからゴミ袋(45ℓ以上)を室内に広げ、その上に装置を置く方法が良いと思います。

(ゴミ袋へコンパクトに置くため、頻繁でなければ装置を狭めてコの字状まで畳んでも構いません)

その際、帆には撥水性があるので少し揺らしてから取り入れて、パイプは雑巾などで拭き上げれば室内の湿気を抑えられると思います。

※取り込みに関しては、組立て説明書の<取入れについて>を参照して下さい。


Q14. 装置を事前に室内へ取り込む目安や他の対処法は有りますか?

A14. 数日不在にする時と、台風を含み天気予報で暴風、暴雨が予報された時は取り込んで下さい。

又、暴風に至らない風速予想が5~7m/Sの日は、外出前Fig1のように帆を予め樹脂コーティングパイプに吸着させる対処法が有ります。

尚、7m/S以上の強風は家の中に居ても音で判るレベルだと思います。 このような状態になる前に取り入れる事を強く希望しますが、どうしても間に合わず対処したい場合、毛布等を物干し竿へ挟む大型の洗濯バサミでFig1右側のように固定する、又は電線類を束ねるスパイラルチューブと言う製品がありますからそれでシートを上手く巻き付ければ一時しのぎは出来ると思います。(但しこれらは自己責任で行って下さい)

他は稀に夜中に突風が吹く場合が有り、tenki.Jpの1時間天気で夜中5m/S以上の予想であれば、就寝前に取り込む事を推奨します。

tenki.Jpも数時間後の予測は確度が高い認識ですが、5m/S以上から局所的な突風が短時間発生し、音で慌てて起きる羽目になるからです。

因みに内陸に位置する我が家では、常設していても、ひと月に1~3回シートが外れる頻度です。

補足:tenki.jpは3時間天気が最初に検索されるので、そこから1時間天気を選択して下さい。


Q15. 組立の時、電動ドライバーを使用しても良いですか?

A15. ネジがM5で本体が軽量の為、電動ドライバーで締めると勢い余って床を傷付ける懸念が有ります。

ですから電動ドライバーの特性を知り尽くした方なら良いと思いますが、普通のドライバーで手で確実に締めた方が良いと思います。

尚、M5ネジなので少し強めに締めて頂く必要があり、女性で締付け力に自信がない場合、握るところが少し太いドライバーが良いかと思います。

又、普段工作をしない方は手袋をして締めた方が良いでしょう。


Q16. 装置が90度に開いているのかどうか判る方法は有りますか?

A16. 確かにセンターに隙間もあり、部屋から見て90度かどうかは判り難いと思います。

家庭にある物を使い調べやすい方法は、装置を設置した床に新聞紙を斜めに置いて、角を折り、新聞紙の辺と装置の左右の600mmのパイプがだいたい沿っているかを目視して頂ければ良いと思います。

新聞紙でなくても用済みのカレンダー等、少し大きめの紙であれば利用出来ます。

その後、下の画像で言えばFig2の上側、画像集で言えば最後の1枚の上側が該当部ですが、密着させた2個の樹脂ジョイントにマジックで縦の線を引くと、以後はその線を基準に合わせる事で90度の再現性を保つ事が出来ます。

マジックの線は、下から2段目の樹脂ジョイント密着部にも引くと、立体的な再現性の基準に出来ます。(この内容は組立て説明書に図解付きで解説しています)

尚、開く角度を70度~100度としており、絶対90度にしなければならない訳ではありません。



  • <Fig1>

短時間に数回強風で帆(シート)が外れた場合は帆を二つ折りにし、上段写真左側の通り固定側のパイプへ吸着させて下さい。

風を面で受けなくなるのでバタバタ音が軽減し、寿命的にも優位です。

但し風が強くなり8m/S以上の強風ではこれでも外れる事が有りますので、その場合は応急的に四つ折り程度にし、上段写真右側のように大型の洗濯バサミでパイプと共に、1シート毎に上下で固定して下さい。(雨の日や夕立の前など)

補足:シートの寿命にも関わってきますので、未だ風が強くない段階である程度の強風に備える場合は下段の画像のように帆(シート)をパイプへ綺麗に巻きつける形状にして上下を固定して下さい。 やり方はまず左上の二つ折り状態にし、本来の帆の中央付近を軽くひっぱりパイプへ巻きつけると簡単に出来ます。

尚、台風含む強風や暴風の予報が出た場合、事前に室内へ取り込む事が基本です。

<帆をパイプへ巻きつける形状>


本当に強風が吹き続けた時間帯の撮影なので、ちょっと暗くてスミマセン

  • <Fig2>

帆の上部2つの吸着を外すと左右からの風の取り込み量を制限出来ます。

又、正面の風が3m/S以上の予報時は、この状態にして装置の負担を軽減して下さい。

正面のある程度強い風であれば、室内へ十分に風が入ります。

尚、正面でも微風の時は、帆を正規の状態に張って、室内の奥へ外気を送ると快適です。