阪神淡路大震災から30年 事前に準備すべき事

速報:令和7年1月13日、日向灘でマグネチュード6.6、最大震度5弱の地震が発生しました。 

過去の事例では南海トラフの前に、大きな内陸地震も数回発生しています。

日本に住んでいる全ての方が対象と考え、長期停電にも備えましょう。


今年で阪神淡路大震災から30年が経過しました。

関西では大震災に関連したあの瞬間に何が発生したのかを纏めた番組が日々放送されています。

そもそもWindリーダーを特許化し、世間に知ってもらいたいと考えたのは阪神淡路大震災を身近で経験し、もし夏に大災害による停電が発生したら、きっと多くの人が暑さでやられるだろうと予測しているからです

特に今年は東日本大震災で話題になったタツキさんの夢で過去最大の災難(津波)が7月の土曜日に発生すると指摘されている2025年です。

以前も阪神淡路大震災の経験から数パターン被災地ではこれが必要とされていた行動や物を投稿していますが、今月はいま一度備えの要所を簡潔に纏めます。


車のガソリンは、半分を下回ったら満タンにするべき

よく震災後のニュースで車中泊をしている家族が見受けられますが、特に冬本番、夏本番の季節では寒さ・暑さ対策として車のエアコンで急場を凌ぐ必要があります

でもこの時にガソリンが残って無ければ車のエアコンがそもそも使えないですよね。

近隣の買い物で少ししか走行していないのに毎回満タンにするのは非現実的ですが、目安としてガソリンメーターが半分を下回ったら満タンにする事がお勧めです。

車のアイドリング状態ってかなり燃費が悪く、更にエアコンを使うと回転数が上がるので、これを実施しなければ1日ほどでガス欠状態になる確率が高まります

事実災害が発生するとガソリンスタンドに給油目的で長蛇の列が出来る事はニュースで見ますよね。

長蛇の列を待ってでも何とか給油が出来れば運が良い方です。

地震にしても台風・洪水にしても大災害だとすれば、地域全域しばらく停電する事も予想されます。

地域全域で停電した場合、自家発電設備や手回しポンプを準備していないガソリンスタンドでは一切の給油が出来ません。

特に震災の場合は幹線道路も通行不能になり、最寄りのスタンドへ補給するタンクローリーもしばらくは来ない想定が必要です。


見落としがちな備品について

大災害が発生した時、水・食料・携帯用トイレ等がよくテレビで報道されていますが、阪神淡路の日、夜に被災地の叔母宅へ到着した時点で最初に聞かれたのが軍手を持っていないかでした。

散らばった部屋の片づけや割れたガラスの回収など、掃除機も停電で使えないので素手を保護する軍手が沢山必要なのです。(近隣の住人も求めていたそう)

又、最近は寝室に逃げる用の靴を備える事を推奨する専門家もおられますが、スリッパも2箇所に普段から分散する方法がお勧めです。

  • 靴は阪神淡路大震災の実例を紹介すると、親族の3軒とも玄関のドアが開かなかったと聞いています。 祖母の家では中庭側の窓が開いたそうですが、叔母の2階建て住宅ではどうしても玄関ドアが開かず、最初は2階から飛び降りたそう。 よって寝室に準備する靴は丈夫なスニーカーが無難です。

来客用のスリッパって何足かは持っていると思います。

普段は2階とか、マンションならベランダ側に、破片が入らないよう箱に入れて保管する方法がお勧めです。(避難場所ではスリッパが必要となる場合も・・・)

調理関連ではラップ・ビニール袋(耐熱が最良)・割りばし・ウエットティッシュ・紙コップ

その他全般にビニールテープや養生テープ類も割れた窓を塞ぐには必要となります。

更に冬限定で必要な装備については2022年12月のこちらのブログをクリックして下さい。


夏の広域な長期停電が発生した場合に皆さんは備えていますか?

阪神淡路大震災から半年ほど経過し、芦屋に住んでいた叔母がしみじみと言った言葉がWindリーダーを開発した切っ掛けの一つです。

それは『いつかは地震が発生したのなら、まだ冬に発生したから助かった』です。

この話を聞けば多くの人が真冬で寒かったろうに何故?と疑問に思いませんか。

芦屋では停電がしばらく続いた事もあり、理由は冬なら厚着をして使い捨てカイロさえあれば寒さを凌ぐ事が出来る、しかし夏だったら食品も保存が出来ないし、クーラーも使えないので暑さで身体がやられていただろう、との事でした。

  • この芦屋の住宅は阪神高速道路が横倒しに崩れた国道から200mの至近距離です。 祖母と叔母の女性2名だったので、後にNHKの女性アナウンサーがトイレを借りに来ていた被災地最前線の一つでした。


阪神淡路大震災では、後世に語り継がれる大規模な火災が発生しました。

まだ多くの人が就寝していたであろう時間帯だった事もあり、火災の原因の多くは直下型地震後の通電火災と後に分析されています。

その経験から大型発電所に影響の無い地震だとしても、震度6を超えるとその地域には電力会社が通電を一旦はOFFにする筈。

又、震源が大型の発電所近くであれば、北海道胆振地震で発生したように直接の振動でタービンの回転数が落ち、何とか発電可能であっても周波数検知器が反応して電源系統から切断される可能性も秘めています。

私は電気主任技術者の国家資格を持っているので知識を有しているつもりですが、大型の火力発電が系統から切り離されると広域で電力不足に陥り、カスケード式に離れた他の発電所も連鎖的に周波数が落ちてブラックアウト状態(広域停電)になります。

※近年では制御系が生きていれば、ダウンした容量に応じてまずは指定地域の自動切断を行う

北海道でブラックアウトを経験した後、対策として現在では北海道から九州まで電力網が繋がりました(若しくは系統を増やした)が、去年11月に作業ミスが発端で四国広域に36万戸以上の停電が発生した事例が有りましたよね。

同じ60Hz系統の中国・四国・関西電力間でも上手く連携出来なかったので、南海トラフクラスの揺れとなればミリ秒単位で急激に事態が変わり、他地域からの電力バックアップは機能しないと想定した方が無難だと思います。

補足:詳細を調べた技術者の報告によると、周波数の位相差を合わせる連絡が漏れた状態で四国と関西を高電圧接続し、結果四国側で想定以上の過負荷電流が流れたそう。
この事例を鑑みると地震中の不安定な電圧波形状況(発電状況)で、更に別系統と電力接続するのは元々無理かもしれない。

因みに夏や冬の電力需要増により、どちらかの要請で地震の前から電力系統接続を終えていれば上手くバックアップが機能するかも知れません


参考:2021年2月13日、福島県沖を震源とする地震で何故広域停電が発生したのかを資源エネルギー庁が下記で纏めています。

なぜ東京エリアで停電が起こったのか?~震源地からはなれたエリアが停電したワケ


最悪の事態とは、海岸を想定以上の津波が襲う事(東日本の時と同じ)

日本は原油・石炭・LNG(液化天然ガス)を海外からほぼ全てタンカーで輸入しています。

その後各地の港で陸揚げされ、輸送コストの観点から当然大型の火力発電所は港付近に建設されています。

もしタツキさんの夢の通りだと、各地の海岸線に想定以上の津波が来る事になります。

※7月5日とか、8月にズレるとの話もあるらしいがどちらにせよ夏本番真っ只中

海水は電気を流すので、火力発電設備にもし海水が掛かれば短絡も発生するでしょうし、相当なダメージをもたらすでしょう。

  • 高速で回転している火力タービンは、膨大なイナーシャによって直ぐには止まらない

まあ絶対にそのような事が発生しないよう、施設もかさ上げを行っている筈ですが、基本が南海トラフ等の波高さを基準にしているので100%海水が掛からないとは言えないでしょう。

もし海岸沿いの火力発電所がほぼ壊滅したら、残るは水力発電と海岸線から離れた太陽光や風力発電、そして被災しなかった遠方の原子力発電のみに頼る事となります。

しかしどうだろう、太陽光と風力は基本となる系統の電力に周波数を同調する特性があるので逆に仇となる発電(不安定な周波数)を行う恐れも有ります。

大手電力会社も有る程度までシュミレーションはしていると思いますが、復旧に数か月・数年かかり、想定外だったと我々は再び聞く事になるかも知れません。


いずれにしても備えとは災害が発生する前に準備するのが重要であり、今年は長期停電も視野に入れる必要が有るのではないでしょうか

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