昨日投稿の補足(つづき)

先ほどの集合住宅で夏と冬の閉め切った時期に感染が拡大する懸念の続きです。

ではU字管からの感染が無い状況で何が考えられるのか・・・。

その一つは浴室とトイレの扉を開閉した時だと思います。

とにかく空気は真空になる事を嫌います。 日常では真空気味になる事すら在りません。

閉め切った住居、特に狭い浴室とトイレで円弧に開閉する扉を開けると、一瞬は数リットルの空気を何処かから吸い込んでいる筈です。

では何処か、それは配管のパイプの中では無く、その配管と建屋(床の下部)の隙間だと思います。

集合住宅では縦方向の配管が共通で、その配管を通す空洞も共通だと思います。

扉開閉時は扉の上下の隙間からも空気は入るでしょうが、一部は配管の空洞からも入っているのでは?と言うのが私の懸念。

特に自身の住居は閉め切って、上下の住居は窓を開けていたとすると、空気は弱い所から吸い込むので、他の住居の浴槽やトイレから空気が侵入する恐れがあると思います。

浴槽、トイレは入った後に、しばらくそこにいますよね。

まずこの懸念が正解だとしてこの対策、一つは感染が心配な期間は常時扉を少し開けておく事。

少し開けているだけで自身の住居からの空気が入り易くなり、ほぼ解消します。

次の一つはゆっくり開ける事、最後の一つが重要で、浴槽、トイレの換気扇を回す時は、何処かの窓を開ける事ですね。

先ほどの自身の住居は閉め切って、上下の住居が窓を開けている想定では、換気扇を回せば別の住居から吸い込む恐れが有りますよね。

勿論空洞から臭いが流れないよう建屋と配管はパテ等で埋められていますが、空気を遮断するレベルでは無いと思います。

一時期消臭剤のCMで、便器を綺麗にしていても、便器と床の間から臭いが出てますよ、と説明していましたよね。

因みにこの隙間に対策するとすれば、便器回りをシール材で塗るより、養生テープで面で隙間を塞いだ方が良いかも知れません。

点や線より面です。 養生テープは後から剥がしやすいので、賃貸でも大丈夫だと思います。

これも因みにですが、以前夜のニュースだったかコメンテータの一人が換気の代わりに窓は開けず、キッチンの換気扇を24時間回しているから大丈夫と言っていました。

多分これはNGです。

私の経験ですが、流しの下に鍋を押し込んでしまい、少し台所が臭くなった事があります。

ハウスメーカを呼んで調べてもらったら、U字管や水道管の周りにゴム材の蓋があり、押し込んだ鍋の先の洗剤とかで、このゴムが少しずれていたのが原因でした。

集合住宅ではもう少しキッチリした養生をしていると思いますが、でも空気を遮断するレベルでは無いと思います。

よってキッチンの換気扇を回す時は、少しでも窓を開けた方が良いと思います。

私の本業は電気系の技術者で、元々空気や換気を専門にはしていませんが、制御盤と言われる”装置の電気部品を収納している鉄の箱”も設計しており、一般の方よりは空気の流れの知識と経験があります。

電気部品は出来るだけ40度以下にしないと寿命にかなり影響するので、プロは発熱する部品を上手く配置します。

ところでその制御盤には例えば左下に空気を入れるフィルターを設置し、対角の右上に排気ファンを取り付けます。

有る時埃が凄い環境のユーザから、フィルターがすぐに詰まるので排気ファンだけに出来ないかと要望された事が有ります。

これは私が直接では無いですが、当時の先輩がファンメーカーに問い合わせたところ、密閉空間にファンだけ設置すると、ファンの周囲の空気が出たり入ったりするだけと言っていたそうです。

なので換気ファンを回す時は何処かの窓を空けましょう。

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