ネット環境の整った職場やWI-FIを整えた自宅では、ちょっとした空き時間にYahooやEdgeなどで話題のニュースを見る事が多いのではないでしょうか?
若い方ならニュースは見ず、YouTubeやインスタしか見ない方もおられるかも知れません。
少し気にしているのはひと昔前と違い、ネットの発展で自分の好みの内容(報道)しか見なくなり、日本人は世界と、特にヨーロッパと環境意識で相当ズレが出ているのではないかという事です。
その要因の一つは日本のテレビで科学番組やドキュメンタリーが殆ど無くなった事も関係していると思います。
昔でいえば野生の王国とか近未来をテーマにした特命リサーチ200X等は、家族で夕食時に世代に関係なく視聴出来る無難な番組として、当時それなりに視聴率が有ったと思います。
日曜日の夜には知られざる世界と言う毎週テーマが違うドキュメンタリー番組も有りましたよね。
当時日曜夜10時から始まる知られざる世界を見ると、あぁ休みがもう終わると少し落胆したものです。
野生の王国では撮影時に大きな干ばつや逆に洪水が有ったりとか、特命リサーチ200Xや知られざる世界では時々環境破壊や異常気象をテーマに挙げ、翌日の学校でこのまま行けば将来どうなるのかと、みんなで話し合った記憶が有ります。
勿論NHKでも不定期に環境に関するスペシャル番組を放送し、確かカリフォルニアの農園ではロッキー山脈の何千年も掛かる雪解け水の地下水を大規模に使っており、あと数十年で枯れると放送していた記憶が有ります。(あの地下水が枯れる続報はどうなったのでしょうね)
このように昔はテレビから自然と環境問題や世界の知識を得られたと思います。
今はどうかと言うと民放ではワイドショーから発展したような情報番組になり、そこのコーナー的に時々海外の環境問題や災害が扱われる程度で、ネットではもっと詳細が公開されている内容もコンパクトに纏めて放送され、これで十分視聴者に伝わっているのかと首を傾げる時も有ります。
それに対してヨーロッパでは北極圏に近い事もあり、恐らくですが氷河の融解などが普段からニュースに流れて温暖化が身近な問題と捉えられているのでは?と想像します。
他に軍事面で考えても北極海の凍った海の融解は、氷が無くなればロシア海軍の脅威が高まり、それに伴う危惧される想定と共に、特に北欧のプライムニュースで取り上げているのでは無いかと思います。
冷戦時代とは違い今では天然ガスのパイプラインをロシアからヨーロッパにひく関係なので、当時のような緊張状態は皆無でしょうが、夏なら北極海航路を議論する程北極圏の氷が融解しており実際ロシアで多くの軍港が有効に使える状況に有ると思います。
- 環境意識の差で将来何が起こるのか
何が言いたいかと言うと、日本とヨーロッパでこれだけ環境に対して認識の差が出ると、目指す商品開発の視点も異なるでしょうし、もし日本の製品の性能が良くても日本のイメージが悪ければ製品自体が将来もっと売れなくなるのでは?と危惧しています。
ヨーロッパに限定すると、特に今年はドイツ・ベルギーで豪雨による洪水が発生し、他にも地中海沿岸では平年より5度から10度高かった週もあり、シチリア島で48.8度を記録しました。
イタリアやギリシャでも大規模な火災が発生したのも記憶に新しいところです。
今まで起きなかった事態が発生すると人は危機感を抱くので、今年は幸いにも大きな台風被害が無かった日本と更に環境意識で差が出るのでは?と思います。
- 世界では天然ガスが取り合いになっている、その意外な理由
これもニュース番組で1分から2分程の1本としては取り上げられていましたが、最近ヨーロッパで天然ガスの金額が数倍に高騰しているそうです。
主にはワクチンの普及で急に経済活動が活発になった事と、前回の冬は寒さが厳しかったようで、その時にガスの備蓄が減っていた事が要因とされています。
他にも中国が電力不足に陥り、世界の天然ガス市場に影響を及ぼしているとも報道されています。
(この影響を受け、日本でも電気やガス代が上がる恐れがあります)
ここからは興味を持ってネットを調べないと判らないと思いますが、ヨーロッパでガスの価格が上がった要因の一つは風力発電の不調もあるそうです。
特に北海や北欧の海洋に設置した風力発電に期待通りの風が吹かず、殆ど機能していない期間があったと複数で報道されています。
つまり脱炭素の主力としていた風力発電が風不足により十分機能せず、その補填として天然ガスの火力発電が多く使われた結果、本来備蓄が増える夏場に天然ガス不足が進行したとの情報。
ヨーロッパでは途切れる事のない偏西風によって高緯度でも気候が穏やかだと中学で習いましたが、気候変動の影響でこれからは状況が変わるかも知れません。
前回のブログにも記載しましたが日本も同じで今年は風の流れが大きく変わっている筈です。
そもそもと言うか、このブログを記載している10月初旬に各地で真夏日が多数ある時点で明らかに気候がおかしいと思います。
9月に入ってしばらくは通常の気候でしたが、それからは中国大陸経由の偏西風が北上したらしい。
それに今年は台風の進路も例年と違っていたと思いませんか?
いずれにしても風力発電に風が吹かなければ全く意味をなさないので、早く通常の偏西風に戻って欲しいものです。
- やはり各国のメディアの発信力が重要。(新型コロナウイルスの急激な減少も)
まずは非常に残念だった話。
前回ノーベル賞を受賞された真鍋博士の話題を取り上げましたが、本当に残念な事にその週の木曜に千葉県を震源とする震度5強の地震があり、また日曜日の昼には変電所火災でJRが運航停止して土日の情報番組で殆ど気候変動の話題が取り上げられませんでした。
アメリカに国籍を移したとはいえ今まで日本人が受賞すると結構時間を割いて受賞内容を特集したものですが、今回は殆どそれがされずに日本は環境意識を高めるチャンスを逃したと思います。
次にこの最近各番組で9月から急減した新型コロナウイルスの感染者数が謎だと色々論評しています。
諸外国でも日本の急激な感染者の減少はミステリアスに報じられているそうです。
しかし時系列で考えると、個人的にはワクチンの効果以外に『ウレタンマスクは感染防止に無意味で、やはり不織布のマスクが有効』と言う情報がタイミング良く広まった事も関係していると思います。
それとHOMEにも記載していますが、9月に入って気温が低下し、換気をおこない易い環境にしばらくの期間は恵まれた事が大きいと考えています。
更にさかのぼれば全国的に今年のお盆休みは殆ど雨だったので、外出する人が比較的少なかったのが最初の切っ掛けなら9月からの感染者急減と合致します。
少し時系列で纏め直すとオリンピックの開催が決定された頃から、一部でなぜオリンピックをするのに我々は自粛しなければならないのかと言う声を、多くのマスコミで取り上げていました。
これとは別に60代以上のワクチン2回接種が進み、当時はブレークスルー感染が知られていなかったのでマスクをしないで街に出る老人の映像も多々見かけました。
当時は『ワクチン接種を終えた人から順番に経済を動かさないと・・』との発言を複数のコメンテーターから聞いた記憶があります。
この二つはやってはならないマスコミの取り上げ方だったと思います。
特にワクチンは最初から重症化を防ぐ目的であって、抗体も感染した後に効果を発揮するのでは?
ですから7月中旬に感染者が増えたのは、未だ全体の3割程しかワクチンが打てていないのに高齢者が街に出歩いたのが一つの要因の筈です。
一時期若者が無症状で街に繰り出し感染を広めていると言われていましたが、それにワクチン済みの高齢者が加わったのです。
次に気候の関係で考えると猛暑日や高温多湿の日に不織布マスクをすると、呼気や汗の水分もあいまり歩くだけで息が詰まりそうになります。
なので2月時点で不織布マスクが最も効果が高いと報じられていたのにオリンピック前には外出している人のインタビューに多くの人がウレタンや布マスクをしていた記憶があります。
それにプラスして、日本のオリンピック選手も感染防止効果の有る特殊な生地だとは思いますが、オレンジ色のJAPANが入ったマスクでインタビューを受け答えしていたのも不織布がおろそかになった要因の一つかと思います。(外観がウレタンマスクにそっくり)
布製と思われるキャラクター入りのマスクが子供に流行っていた事も関連しているかも知れません。
では感染が収まる最大の切っ掛けは、やはり東京だけで3000人を超えた7月下旬からで、当時Yahooのコメントを見ても1万件を超えており、社会的に相当なショックが走ったのは間違いありません。(最初の3000人超えは7月27日の3177人)
それと私も該当しますが、ちょうどその頃60代以上のワクチン接種に目途が付き、年末まで無理であろうと諦めていたワクチンの順番が回ってきました。
未だワクチンが不足して直ぐに打てる事は出来なかったですが、感染が拡大しているがもう少しでワクチンが接種出来るからと、今まで以上に感染対策をしていました。
一つ例を挙げると一番感染が怖かった散髪は、2回接種が終わるまで人生最長の2か月半我慢しました。(散髪の時はマスクを外すので感染リスクが大きい)
これは多分ですが全国平均でも50代から30代までは、同じような心境になった筈です。
ここで少し振り返って下さい。
西村ウイルスセンター長の『コロナウイルスは空気感染する事、ウレタンマスクは意味がない事』を最初にマスコミで取り上げられのが6月24日で、約一週間は順次メディアの話題となりました。
デルタ株の感染力が強かった事も関係し、それからひと月後に起こった感染急拡大で若者よりテレビの情報量が多い親が、子供に対して換気の重要性やウレタンマスク不可を電話や帰省した時に伝えたとしても、子供を心配する親としての普通の行動だと思います。
(地方から都会に出ている人は、お盆に帰省するかどうかを少なくとも1回は連絡を取っている筈)
又、その頃はウレタンマスクをしていると電車で注意されたとか、実はウレタンの下に不織布マスクを着けているが周囲の視線が気になる等のインタビューを見ましたので、元からあったマスクの情報が、3000人超えの危機感で一気に広まったと考えるのが妥当と思います。
電車で他人から注意される段階になると、例えば仲間や職場の集まりで今まで許されていたウレタンマスクが注意を受けるレベルに上がっていたかも知れません。
注意を受けた若者も、感染者が急増している事は知っているので多くの人が素直に受け入れたと思います。
これは全ての人が不織布マスクに変えたとは思いませんが、10人中3人でもウレタンから不織布に変えれば結構な効果につながると思います。
もう一つ推察すれば元々東北地方の感染は他の地域に比べて少なかったので、西村ウイルスセンター長らが換気の重要性やウレタンマスク不可を感染急拡大の頃から東北のローカルテレビで訴え、視聴者が影響を受けて積極的な換気やマスクの徹底を行って、且つ効果が有った(東北では帰省や旅行の影響なのかピークがお盆の1週後にずれている)事が関係していると想像します。
(関西では関西にゆかりのある大学教授らが今も色々な番組に出られていますが、東北でも同じく地元の専門家が番組でコロナ感染の対策を解説をしていたと思います。)
これは8月27日に空気感染を緊急提言されたのが東北を中心とする学者や医師なので、時間をさかのぼるとおそらく東北ではお盆前から空気感染とウレタンマスク不可が浸透し、お盆に東北へ帰省した人から口コミで効果を伴い全国に情報が伝わったとの推論が成り立ちます。
上手く対処出来ている地域の情報は誰でも聞きたいですからね。
少し前まで東京の番組を中心に三密の対策をしっかりすれば大丈夫と言う少し具体性に欠けるアナウンスが多かったですが、東北に帰省した人たちが信頼する家族から得た効果のある情報として各地に広まったと言う仮説は結構有力だと思います。
これが正しければ東京の感染者が二桁に落ち着いたのに、東北と人流が乏しい大阪では未だ三桁と言う現象にも繋がりますし、実際関西より西ではまだまだウレタンマスクの人を良く見かけます。
(関西より西では10月中旬まで真夏日だった事も関係していると思います)
今回の結論としてはメディアの発信も重要ですが、日本の第5波の急減は、気候要素、ワクチンと、寸断されていた家族間の情報、具体的には3000人を超えたショックと共に親から若い世代へ正しい情報が一気に広まった効果だと思います。
未だ若い世代のワクチン接種率はそれ程高くないですからね。
- 最後にAFPからの提案を紹介します
フランスAFP通信の『都市の気候変動対策』を紹介します。(青色の文字をクリックして下さい)
少し前にたまたま見ていた世界の動画を紹介するバラエティー番組で、家の屋根や山の岩石に白の塗料を塗っている場面が流れ、何か不思議な事をしているという趣旨のナレーションが流れたが、全くの失礼な話で彼らは真剣だと思います。
太陽光の反射はAFPの動画の通りアルベド効果を狙った対策であり、Windリーダー同様に自然の摂理を利用する省エネ対策です。
先月公開した室温データーに屋根裏の温度を加えているのは、屋根の暑さ対策問題を若くて優秀な未来の学者へ伝えるメッセージであり、もし近い将来、無害で夏場の6か月程度で流れ落ちる白や銀色の塗料が開発されれば、クーラーで消費されるエネルギーがかなり削減出来ると思います。
人が屋根に上がって塗装するのは作業が大変なので、ドローンで吹き付ける方法なら現実的ではないでしょうか?
貝殻の内側って比較的銀色なので、自然界で生まれる材料を元にすれば結構面白い試みと思います。
更にこれからの日本の住宅メーカーに期待したいのは、屋根の角度の見直し。
屋根は降雪量や暴風の影響など地域性から角度が数パターン存在するようですが、関西の中部に位置する我が家でもこの数年で2度、3度夏の気温が上がった認識です。
屋根の角度はもう少しきつくして、瓦に当たる夏の日射角度を逃す必要性が有ると思います。
暑さに対する省エネは、物理的、構造的な根本対策が最も重要です。
日本もヨーロッパ並みの環境意識を持った方が良いと思います。
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