多くの人が、1月中旬から始まった感染爆発に想定以上だったと感じていると思います。
感染者数が急増した要因の一つは明白で、今までの新型コロナウイルスと違いオミクロン株は子供にも感染し易く家庭内感染の割合が大きくなった事です。
子供一人が感染すれば、最終的に家族のほぼ全員が感染するので感染者としては数日後数倍になり、子供は比較的症状が軽いそうですが数字上は一気に膨らみます。
そこで以前からWindリーダーを開発する上で、普通はしないであろう冬でも住宅内の換気を検証していたので、冬季の換気を少し掘り下げて提言します。
家庭内でもウイルス濃度を薄める為に換気は重要、しかし1月や2月は寒さが悪影響する
報道されている通り、新型コロナウイルスの中でもオミクロン株の感染力は脅威的です。
1月18日から日本各地で過去最多の感染者数を更新する日が続いています。
元々流行したオミクロン株がBA.1で、その亜種がBA.2と分類され更に感染力が強いと報道されています。(BA.2はステルスオミクロン株とも言われる)
東京で蔓延防止措置が始まる1月21日、小池都知事が会見で『感染経路の約5割は家庭内感染が占めている』と発表していました。
対策と言うか注意喚起でしょうか『家庭内にウイルスをいかに持ち込まないか、リスクを減らすか、家族で感染を広めないか。 これらは一人ひとりの行動に掛かってくる。』と発言していました。
家族でまだ誰も症状が出ていない時、家庭内でマスクを付けないのは仕方がありません。
しかし新型コロナウイルスが厄介なのは発症前でも人に感染させてしまう事です。
又、料理は調理すぐの暖かい状態を優先し、どうしても食事を一緒にする家庭が多いと思います。
その上今のように気温が低ければ窓全開で換気をしながら食事をする事も非現実的であり、逆に寒さで通常の風邪をひくと、その後の医療機関で感染するリスクも考える必要があります。
冬場の換気は寒さが弊害になるので都知事の発信通りに要所でリスクを下げる事が望ましいと考えています。
感染対策で換気が重要と言われ続けていますが、換気をすると何が起こるかと言えば、もしウイルスのマイクロ飛沫が室内に浮遊していたとしても、外気を取入れて確実にウイルスの濃度が下がります。
感染した瞬間のウイルス量を判定する事は難しいでしょうが、普通に考えれば感染したウイルス量が僅かであれば体内で広がる初期の増加量も少なくなり、その間に免疫細胞が活性化する時間が稼げるので、そこに軽症と重症の分岐点が有る筈です。
(一つの細胞が感染し、破壊されてウイルスを拡散するのに10時間程掛ると報道されています)
又、感染後に帰宅すると、自覚がない段階でも自身の呼吸で室内のウイルス濃度が増えるので、自宅でも、更に細かく言えば自室でも換気によりウイルス濃度を下げる事が次のポイントと思います。
では発症前を前提に、どのようにウイルス濃度、又は重症リスクを下げられるかと考えれば、HOMEに記載した通り今の季節、朝は明らかに外気温が低いので朝一番に換気をする事が一つ目の対策。
これは冬の朝なら風が無くても室内外の温度差から重力換気が有効に使えます。
住居の広さに依存しますが、リビングなど共有部は複数の窓を全開にすると20分程でほぼ空気が入れ替わります。
この時冷えた外気は膝下から溜まり始め、少し暖かい室内の空気とは殆ど混ざらないので注意して下さい。 温度差で混ざらないからこそ20分と言う時間が重要です、窓を開けてからは元々いた寝室で時間まで待機して下さい。
またこの時、夜中に感染者が利用した可能性があれば、窓開けから少し時間を置いてトイレや洗面台のドアも開けましょう。
まず窓を開け、少しずつ新鮮な空気のエリアが広がるのでその後からトイレ、洗面台のドアを開けるイメージです。この時は寒いのでしっかり厚着をして対応して下さい。
尚、就寝時にリビングの暖房は切っていると思うので、換気でしっかり空気を入れ替えてから暖房器具をONして下さい。
室内の空気は重力換気でゆっくりと入れ替え、その後に暖房器具をONした方が省エネにもなります。
※24時間換気のある住宅でも、今回の感染急増を考えれば効果は薄いと思います。 24時間換気はそれこそCO2濃度を下げるのが目的であり、一気にウイルスを排気するレベルではありません。
次に昼間は気温が上がり暖房を使用した状態でも温度差が縮まるので、風通しを考慮して昼食前に15分程換気をする事。
有効な風が取り込めれば5分でも良いですが、無風の日、感染防止目的なら5分の窓開けだけでは駄目です。この事は煙などで何度も換気について検証しています。
晩御飯も直前まで有効な換気をする事が重要です。
自宅で晩御飯を調理する場合は換気扇を回す事になるので、同じ空間の出来るだけ遠い窓を適切に開ければ換気も同時に行えます。
なので換気扇を回して15分以上調理する場合は窓を大きく開ける必要は有りませんが、空気の通り道を考えれば窓の左右を少しずつ開けるやり方が良いと思います。
このように少なくとも朝一番と食事前には有効な換気をして、リビング・ダイニングのウイルス濃度を下げる事が家庭内感染のリスクを下げる対策です。
更に食事中は窓を少し開け、これも複数個所で説明している通り換気扇を回せば外の新鮮な空気を取り込めるので発症前の家族がいてもリスクは下げられます。
食事中は部屋の配置を考慮し、キッチンの換気扇よりもトイレやお風呂の換気扇の方が、効果が有るかも知れませんので線香の煙などで一度検証して下さい。
またこの時、エアコンを付けていると過去事例で感染を広めた疑いがあるので、直前までは部屋を暖めて、食事中はエアコンをOFFにした方が無難だと思います。
尚、寒い時期だけ一時的に別々の部屋で食事をする事も検討して下さい。
これだけやれば家庭内感染が防げなかったとしても、初期のウイルス量が少なければ軽症で済む確率は高くなると思います。
冬の朝、かなり気温が低い日はWindリーダーを使用しなくても良いですが、日中や夜に暖房効率を考え、一気に換気をしたい時はベランダに設置して活用して下さい。
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