6月の話題 値上げラッシュと上海で扇風機支給の謎

6月から電気料金や食品類などが一斉に値上げ

ご存じの通り6月から電気料金やカップ麺、即席めん、更に冷凍食品などが一斉に値上げとなりました。

(先月記載した通り電気料金に関しては3月から既に上限まで上げている電力会社もあります)

中でも一番心配なのはやはりエネルギー価格です。

ロシアによるウクライナ侵攻によって原油と天然ガスの高騰が続き、5月31日のめざましエイトによるとLNGの価格が前年比で約10倍までに上がったそうです。

LNG(液化天然ガス)に関しては年明けから度々触れてきましたが、現時点で10倍までになるとは流石に想像しませんでした。

更に日本はLNGを長期契約しているから大丈夫と言うアナリストの話を鵜呑みにしていましたが、それは3月4月までの話であって、これからは不透明なようです。

(3月に記載したアメリカの要請でLNGを欧州に融通する頃は長期契約分のようですね)

この数日の報道番組を総合すると、LNGは初期の頃から長期契約していたのは正しいようですが、東日本大震災以降、何故価格の高い長期契約を続けるのかと余計な事を指摘した専門家なのか議員かがいたそうで、ちょうど今から数か月のうちに多くの長期契約が切れ、日本も短期入札でLNGを購入しなければならないそうです。

1月に投稿したブログ『変化した近々のエネルギー事情について』の中で、ドイツの原発停止とロシアの不穏な動きを記載してましたが、LNGの長期計画が切れるなら、日本もエネルギー価格高騰の荒波に真っ向から突っ込む事になります、この円安状況の中で・・・。

まあLNGの金額よりも天然ガス発電に必要な発電所設備の金額が圧倒的に高価なので、LNGが10倍だから電気料金が10倍になるという仕組みではないですが、数年単位で電気料金は上がるか少なくとも下がらないのではないでしょうか。

又、他にも原子力発電所に関連する近々の話題が2つ有ります。

一つは北海道の泊原発に『津波に対する安全性の基準を満たしていない』と運転差し止めが出た事と、二つ目は5月に再稼働予定だった福井県高浜原発3号機に点検で傷が見つかり、昨日のキャスターの話ぶりでは来月、再来月の延期ではなく、時期が明言出来ないレベルの延期になるようです。

5月27日 萩生田経済産業大臣が夏の節電を呼び掛けましたが、これら2つの原発情報が網羅された予測なのかも心配になります。

嫌な予感とは当たる事が多く、皆さんも今年は本当に停電を想定した方が良いですよ。

先月からGoogle広告を開始し、その中の一つの広告に停電時の暑さ対策は大丈夫?から始まるパターンが有りますが、実はこの文が一番表示されており、それだけ多くの方が類似ワードを検索しているという事になります。


Windリーダーの原型は個人的に改良していた陳腐な装置でしたが、千葉の停電で暑さに苦しんでおられるニュースから強いインスピレーションを受け特許・商品化を決意したので、日本で停電なんて有り得ないとあなどらずに皆さんも備えて欲しいです。


上海のロックダウンが解除、このロックダウン中の扇風機支給に疑問が残る

6月1日、2か月近く続いた上海のロックダウンが未だ感染者が出ている一部を除き解除されました。

この日は多くのニュース番組で上海の現状を取り上げていましたよね。

因みに一日の最大感染者数は4月13日の2万7719人だったのを5月30日には31人に抑え込んだそうです。

ロックダウンの間、関西のローカル番組で現地特派員が中継され、一つだけ何故?と思う中国の施策が有りました。

それはエアコンの使用禁止と扇風機の支給です。

尚、系列の異なるテレビ局共に扇風機を話題にしていましたので、政府の支給だとすると相当な台数が必要ですよね。(上海の人口は確か2400万人で東京の2倍)

但し家族持ちの住宅のみに支給されたのか等詳細は判りません。感染者が実際発生したマンションのみへの支給ならかなり必要台数が減るとは思いますが…。

では少し掘り下げて考えましょう。

エアコンの使用禁止は武漢で初期に感染拡大した時、中華料理店でエアコンの風の流れに沿って感染が拡大したと発表され何となく納得します。

しかし家庭内感染の防止なら同じく室内の空気を動かす扇風機がOKなのは疑問に感じませんか?

上海の緯度は31度で鹿児島最南端の岬とほぼ同じです。

つまり上海はどちらかといえば暑い地域なのにエアコンが駄目で『その代わりに』という位置づけと思いますが扇風機の支給は、熱中症のリスクさえ有ると思います。

特派員も連日30度超えの気温でエアコンが使えない事がかなり辛いと話していました。

扇風機の支給はひと家族に1台なのかも断定は出来ませんが、エアコンと違い近づかないと効果が無い扇風機はかえって家族を近づける行為になります。(特派員が写した時に1台だったので、恐らくひと家族に1台の支給)

これがホテルなら冷暖房効率向上のため空調が集中管理、つまり空調ルートが繋がっているので理解出来ますが、特派員は高層マンションなので空調が繋がっている事は考え難い。

何が考えられるだろう、扇風機なら低位置から風で人の呼気を拡散する?

であればエアコンで冷房を効かし、その中で扇風機を使えば良いので禁止にする必要が有りません。

中国ではしばらくゼロコロナを達成していたので感染ルートや要因を特定し易く、エアコンの特性で感染し易くなる要素を突き止めたのであろうか。

ならば日本でも2年続けて夏に感染増加があったので、夏を前にした今、エアコン禁止の根拠を公開して欲しいものです。

エアコンで冷房にすると室内は乾燥し、よりマイクロ飛沫になり易いとかの知見が有るかも知れませんね。

尚、上海では無く北京のマンション封鎖の動画ですが、同じくエアコンが使えず扇風機で凌ぐ必要が有ると北京の特派員が報告してますので、興味が有れば下記のテレ朝newsをクリックして下さい。

「外に出られない、エアコン使えない」中国“ゼロコロナ”で封鎖相次ぐ


さて、皆さんは再び感染者が増えればどうします。

自然換気が最も無難で安全だと思いますが、外気温が32度を超えると換気で一気に室温が上昇します。

エアコンが明らかに感染を拡大する要因が有った場合、エアコンを掛けながら少し窓を開ける方法ぐらいしか思いつかないですよね。

話題になったダイキンの換気が出来るエアコンだけは別だと思いますが。

世界的なエネルギー問題と電気代の高騰、その中迎える本格的な夏は、感染対策が大変です。

新型コロナは1年後も13%で何らかの後遺症があるとか軽症でも脳年齢が20歳老化するなど最近でも心配な報道がされる中、本当に扇風機に効果が有るなら是非皆さんも実践して下さい。

もし今から扇風機を購入するなら少し高いですがDCタイプが省エネなので推奨です。

朝一番に換気冷却し、室温27、28度ぐらいから扇風機で凌ぐと真夏日でも上手く行けばエアコンを使わず夕方の再び換気出来る気温まで過ごせます。

ひょっとしたら今年は計画停電の議論が出るかも知れませんので、扇風機も1台は確保した方が良いと思います。


インドで野生の鳥が熱中症

5月のニュースにインド・ニューデリーの動物病院に野生の鳥が大量に運ばれているという内容が有りました。

インドの中では北部のニューデリーは緯度が28度で那覇よりも北に位置しますが、恐らくジェット気流の変動が未だ地球を巡回しているのでしょう連日46度を超え、私が見たニュースでは最高気温49度でした。

記事の中には飛んでいてそのまま落下する鳥もいるようです。

鳥も可哀そうですが今年何より心配なのが食糧危機ですよね。

鳥ならまだ自力で移動する事が出来ますが、植物は移動出来ません。

既に世界の穀倉地帯であるロシア・ウクライナで先行き不透明な中、この様な熱波が亜熱帯地区を襲い農産物が不作になると想定以上の食糧危機が発生するかも知れません。

それにご存じでしょうか、農作物に必須である肥料の原料となる窒素とリンはロシアが多くのシェアを占めており、肥料の価格が上昇しているそうです。(ブラジルでは既に2倍)

ウクライナの今現在の小麦が輸出出来ないとのニュースはご存じと思いますが、肥料不足によって時間差で穀物の生産が下がる事も十分起こり得ます。

紛争に関しては殆んど何も出来ませんが、せめて我々は省エネで温暖化を遅くする行動を行いましょう。

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