今年の春先はエルニーニョが発生するとの予測もあり去年よりは少しマシな夏になるのかと淡い期待を持っていましたが完全に裏切られました。
ご存じの通り地球規模でも先月の7月は近年で最も暑くなった事が確定し、NASAは来年の夏の方がもっと暑くなる可能性を主張しています。
年初に少しはマシな夏になると期待したのにはもう一つデータがあり、世界の気温が右肩上がりに上昇を続けているとはいえ5年間の平均化気温では確実に上昇しているものの、数年ごとに見ると何年かに1年は前年より低くなる傾向がありそろそろ下がる周期だと思っていたからです。
今年の気温も上昇すれば想像以上に危険な新たなサイクルに入った恐れが有る事をYoutubeで解説している専門家の動画を見た事があります。
数年に1年は気温が下がる現象は私の知る限り世界的な海流の周期が関係している認識ですが、上記と別で春に見た海流の研究者の解説によると、北極圏に流れ込む海温が上昇し、その海流温度の変化が北半球の温暖化へ拍車をかけ始めたのかも知れません。
(日本近海の海水温がずっと上昇している事は周知の事実だと思います)
数週間前には南極近海の海水温も上昇しているとの記事もあり、南半球の海流の影響は更に数年後から現れるかも知れませんね。 恐ろしい事です。
(今アルゼンチンは真冬なのに30度を超えた日もあるそうです)
ヒートドーム現象じゃなかったのか? とにかく夜の気温も下がり切らない夏
台風7号が上陸するまでひと月以上に渡り太平洋高気圧が日本上空に留まっていましたよね。
強い高気圧が長期に渡り上空を包囲し、熱が宇宙に逃げなくて気温が日々どんどん高くなる現象としてアメリカでは良くヒートドーム現象だと解説されます。
今年の日本の夏はヒートドーム現象だと解説しても良いと思いますが、報道では一切耳にしませんでした。
海に囲まれた日本では少し条件が異なるのかも知れませんが、以前同じ島国のイギリスでもヒートドーム現象だとされた年もあったので、近々に今年の異常な暑さの原因を解明して欲しいものです。
ヒートドーム現象以外にもう一つ考えられるのは大気の水蒸気量ですよね。
恐らく多く地域で平年より4度近く暑かったと思いますが、一般に気温が1度上昇すと大気中の水蒸気が7%増えるとされているので単純に28%平年より水蒸気が多く、夜に宇宙へ放出する熱エネルギーが阻害されたかも知れません。(水蒸気が熱を蓄える、又は雲のように反射する)
いずれにしても『今夜は放射冷却現象で朝の気温が下がるので夏風邪にご注意』という天気予報を一度も聞いていません。
そうすると本文でも記載している通り家にも熱が蓄積されるので、大阪の寝屋川が日本で最も暑くなった前後の8月初旬には、23時半になっても2階北向きのトイレの棚に設置している温度計がなんと34度を超えていました。
この棚は壁に埋め込まれているので1階から上昇する熱気も含め、皆さんでいうとクーラーが深夜に切れた時に室温がどの程度まで上昇するのかの目安としている温度計であり、去年までは30度を超える日が数日有ったかどうかのレベルでした。
恐らく近隣の住宅で深夜にクーラーを切っていたとすれば34度まではどうかと思いますが少し飽和した33度近辺になっていたのでしょう。
因みに安定した太平洋高気圧の関係で、今年は深夜になってからの風が非常に弱く、外壁が風で冷やされる日もかなり少なかった事も影響していたと思います。
世界的にも室外機が放出する熱の問題を報道し始めています
夏の気温の上昇は当然日本だけではありません。
ネットに掲載された記事によると、気温上昇により今後世界で増加すると推測されるエアコンの台数は1億台らしく、ドイツの公共放送DWでも室外機から放出される熱の影響をYoutubeに投稿しています。
How to cool our homes (even without ACs)
他にインドでも類似した危惧を専門家が警鐘し、私からすればようやくこのような記事がピックアップされ始めたと実感しています。
暑い時期に熱を放出すれば大気がより暑くなるのは当然の話で、特に太陽光発電が出来ない夜にエアコンを使うと発電に伴うCO2も増加します。
今年のように連日猛暑日になれば日中クーラーを使う事は仕方ありません。
しかし朝の換気冷却にしても夜の排熱にしても出来るだけクーラーの使用量を減らす行動は重要で、これから先の事を考えて多くの方々に同調して欲しい点です。
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