何故ペットボトルとバックをおもしにしたか。

採用頂いた方は、とにかく2リットルのペットボトルが4本は有ると頭に叩き込んで下さい。

ちょっと乱暴な口調から始めましたが、Windリーダーを特許・商品化した切っ掛けも災害なので、ペットボトルをおもしにするには深い思いが有ります。

以前、阪神淡路大震災の記事を記載しましたが、私の身内が当時被災地に3軒あり、初期に苦労するのが水だと言う認識が有ります。

地震・台風・水害が予想される地域の方は、日常から飲み水は多少準備しておられるとは思いますが、必要なのは飲み水だけでは有りません。

日頃の当たり前が失われると、とんでもない状況へ簡単に陥ります。

まず電気が止まれば一部を除き、すぐに水道水も止まります。(一部とは集合住宅の屋上に排水時電気を必要としない貯水槽が有る場合。 これもタンクの水道水が無くなれば止まります。)

水道水が止まっても、ひょっとしたらですが小さな火災なら8リットルの水で消せるかも知れません。

震災後、神戸地区に広がった大火事は、あの時間帯なので未だ多くの家庭では火を使っていなかった筈ですから、停電までのちょっとした初期の漏電で発生した僅かな火が広がったと言われています。

その後は各地の倒壊で道が寸断され、消防車の活動が十分に出来ませんでした。

(地震後数時間してからの通電火災もあったようですが…)


次に誰かが怪我をしていると、水を掛けて化膿が防げるかも知れません。

他にも手指の洗浄、食器、特に箸やスプーンの洗い、トイレにも水は必要です。

又、翌日以降、ペットボトルがあればそこに飲み水や生活用水を給水してもらい、ライフラインが復活するまでしのぎ易くなると思います。

取扱い説明書に飲料水としては推奨しませんと記載していますが、これも日常的にあと2本追加し、ローテーションで2日おきに洗浄して水道水を入れておけば飲めるでしょうし、台風等、予め動きが読める場合は事前に綺麗な水道水にする等、色々な対処が有ると思います。

因みに水が止まると食器を洗う事に苦労するらしく、被災地の誰かが考えたのでしょう、皿の上にラップをし、水を極力使わない工夫を私の身内もしていました。


更にで言えば、本件で採用しているウェイトバックも災害を意識しています。

最初に思ったのは先程の給水の時に、取っ手が付いているので自転車のハンドルに掛け、自転車を押せば手で持って運ぶより楽だろうし、自転車のカゴも別の物資用に使えます。

・給水後はバランスが悪いので自転車はこがないで下さい。 被災地で怪我をすると迷惑が掛かります。

・バックを装置から外している間にWindリーダーを使用する場合、レンガやブロック等、同等の重量のおもしを探して設置して下さい。


もう一つは最悪の事態の想定ですが、水害や津波が発生し、逃げ場が無くなった時はペットボトルの水を200cc弱残し、きっちりキャップをしてバックにセットする事で簡易の浮きに出来ると思っています。

(200cc弱とは2リットルのペットボトルを逆さにした時、三角にすぼみ始める箇所まで水が残る程度です)

具体的に言うと、200cc弱の水を残したペットボトルをセットしたバックの取っての輪の部分、そこに衣類のベルトを胸付近で通してしっかりロックします

そうすれば荒れた水害の中でも顔が上げ易い状態に出来るだろうと想像しています。

ビニールの浮き輪より丈夫でしょうし、バックはセンターで仕切られているので安定してキャップが下側になると思います。

又、ペットボトルの片側が破損したとしても1本は残る為、安全係数の考えでは相当優れものです。

いずれにせよ救命胴衣が無ければ、何も無いよりかなり実用的だと思います。

何故水を少し残すのかは、バックに普段の向きでペットボトルをセットしていれば、実際に浮く時は取っ手の反対側が上になり、ボトルのキャップ側、取っ手側が下になるので水によって空気が抜けにくい状態になるだろうとの想定です。


最初おもしは金額面から他の製品で実験していたのですが、テント固定用なので屋外仕様である事とマジックテープで固定出来る事。

最後は上記2つのインスピレーションが浮かんだので少し高いですが採用を決めました。

余談ですが最初に入社した会社で消防隊に選任され、実際の消防学校で一週間泊りの研修を受けた事があります。

研修ではテレビも何も無く、少し危険な訓練もあってちょっと嫌々でしたが、後から考えると色々な避難器具の知識を得て、知らず知らずにこれは何かに使えそうと考えるようになりました。

今回のバックも直感と言うか、初回ペットボトルをセットした時にこれだ!と感じました。

しばらくは無意識に考えていたのか後日お風呂で簡易の浮きを思い立ったのです。

尚、センターの仕切りで向きを規制する事は出来ませんが、数が足りない家庭では、他の丈夫なバックにペットボトルをセットして、同様にベルトで固定する方法でも良いと思います。

そのような非常事態が起こらない方が良いですが、頭の片隅に残して下さい。

備えあれば憂いなしです。

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