先日までHOMEに掲載していた重要記事と、最新の記事を投稿します。
まず新規投稿です。
5月には環境問題に関わる2つの印象的な出来事が有りました。
一つ目は電気自動車テスラのイーロンマスク氏が、ビットコインを使ったEV車の購入を一時停止にした事です。
停止の理由はビットコインの採掘や取引の為に化石燃料(火力発電)が使われており、環境を犠牲にしている点とされています。
そこにはビットコインを維持する為のサーバーや計算に必要なCPUが多大なエネルギーを消費している事と、これらの経費を抑える為中国などで安価な石炭火力が使われている事が根底にあるそうです。
社会に大きな影響を持つ有名人として、初めてサーバーやコンピュータの消費電力による環境悪化を提言してくれたと思っています。
昔googleに関する本を3冊続けて読んだ事が有りますが、会社が大きくなるにつれて問題になったのがサーバー群の置き場所。
googleでも以前から気温が低くて大量の電力が入手しやすい土地を探し続けていたとその本に記載していました。
ひと昔前までクラウドは企業のみが利用するサーバーの集合体でしたが、今は個人のデータや画像などを無料、若しくは有料でサーバーが預かるサービスが増えましたよね。
多少便利でしょうけどあれはまずいと思います。
そのサービスが為に費やすエネルギーを関連IT企業は早く公開する事を望みます。
そんな個人の思い出の保管より、人類として地球で生き抜く方が重要ですよね。
未だその辺りの数値が公開されていないので断言は出来ませんが、ビットコイン同様、おそらく相当な消費電力だと想像します。
二つ目はアップルの副社長リサ・ジャクソン女史が、採用部品メーカーに対しても2030年までに再生可能エネルギー100%を求めたニュースです。
当初このニュースはテレビ朝日の報道ステーションで知りました。
興味を持ちネットの記事を探したところ、リサさんはインタビューで、新型コロナウイルスの影響により経済活動が止まり、逆に今まで環境へ負担を掛けていた事を知ったと発言されていました。
アップルの方針も興味深いのですが、私が注目したのは村田製作所のWeb会議での内容。
抜粋は、工場が北陸に多くあり、冬はドカドカ雪が降る…、と番組ディレクターも切実な内容と判断したのかこの部位を取り上げていました。
つまり太陽光発電を採用するにも雪で使えないと言う悩みです。
この雪で太陽光が使えない事は、実は明日はアースデイに記載しています。
この事は日本のカーボンニュートラルの大変大きな課題です。
但し打てる手は有ると思います。
雪国の道路は融雪として水を流しているので、雪国の太陽光パネルも同様の処置を行い、更に曇りでもある程度発電出来るタイプを採用すればかなり解消出来る筈です。
問題はそれに掛かるコストです。
使った水をそのままにすれば凍りますから地域と一緒になって活動をしなければ難しいですよね。
しかし太陽光はそれこそ日の出から日没まで融雪すれば良いので、上手く水を使い回し出来るような、新しい技術開発が望まれます。
では、春先のHOMEの投稿記事です。
- 行楽シーズンは心地よい風を取入れ、より良い換気を行いましょう!
長い冬が終わり、日によっては夏日が報道される季節となりました。
メリットにも記載していますが、Windリーダーのお勧めは行楽シーズンです。
お昼どき、少し汗ばむ季節に心地よい風を部屋に取り入れると皆さんも心境が変わると思います。
まだまだ巣ごもり生活が続く中、CO2濃度の問題も考えると換気をする事が健康を維持する一つと言えるでしょう。
そこで少し注意を促したいのは、冬と春で換気の現象が違うと言う点です。
- 冬場外気が冷えていれば、窓を開けるだけでもある程度の換気は出来る
去年から新型コロナウイルスの影響で冬でも換気をした人が増えたと思いますが、冬は窓を開けるだけである程度の換気は成立します。
これは室内の暖気と屋外の冷気で比重差が存在し、冷気が重たいので窓の下から部屋に外気が流れ込む仕組みです。
又、寒い日は湿度の関係もあり、顕著に外気が流れ込みます。
因みに最低気温マイナス5度予報の早朝、外がほぼ無風の状態で手持ちの風速計で冷気の速度を測ってみようとチャレンジしましたが、羽が回らずに計測不能でした。
(窓付近の最も流れが感じられる地点で測定。冷えて摺動が重かったかも知れません。)
次に煙を撮影して1秒の進み量を見たところ、だいたい最大で15cm弱と言うところでしょうか、風速表現で0.15m/Sが、風の換気と違って連続で流れ込みます。
しかしこれも室内に冷気が流れ込む訳ですから、いずれは室内側も冷えてきて、20分もすれば吹き込みの速度(換気の量)は相当下がります。
これらは窓を開けた時の室内温湿度や部屋の体積並びに構造(主に奥行)、更にで言えば壁、断熱材の特性で変化しますので、予想される現象を確認した、と解釈して下さい。
販売についてで記載している冬季条件の、外気温による線引き検証に必要だったのです。
(因みに朝6時開始、開始前の室温は6℃、暖房をしていない8畳の部屋で実験)
- では室内外の温度差があまり無ければどうなるか
ここから表現を変えて温度差基準で説明しますが、概ね室内外で5度の温度差は無いと、冬場に出来た窓を開けるだけの換気は望めません。
(相対湿度の兼ね合いで、温度差は季節や時間により変化します)
春に限定すると最高気温15度付近から暖房も冷房も使わないでしょうから、この季節から換気の感覚をリセットした方が良いと強く提言します。
屋外と室内の温度差が2度前後で有効な風が取り込めない時は、窓を10分間開けても換気は不十分です。
何を根拠にしているかと言うと、換気効果の確認で使っている線香などの煙で判ります。
煙は日光が差していればはっきり目視出来ますし、しばらく部屋を出て鼻の感覚をリセットすれば最後は臭いで換気出来たかが判ります。
皆さんも実験をするなら風の無い時間帯に線香を3分程焚いて、煙や臭いで実験して下さい。
10分間の窓開けだけでは不十分だと体感頂けると思います。
この内容を記載している理由は、春先に感染者が増えた事はちょっと謎ですよね。
一つの可能性として冬に出来ていた換気時間が習慣に残り、気温が上がって温度差が縮まっても冬の習慣(換気時間)がしばらく残り、換気が不十分だったのではないか?と想像します。
しかも最近換気時間は5分と勘違いしている人が増えていませんか?
5分は冬場の換気が寒いので、せめて5分は窓を開けて下さいと言う名残りの数値であって、元々換気の目安は10分なのです。
尚、風を効率良く取り入れる事が出来れば5分でも十分ですが、風向きが悪かったり風が無ければ、この商品が有っても無くても5分で有効な自然換気は出来ません。
多くの人と同じで私も早く安心してお店で飲食をしたい一人です。
一時期家庭内感染の割合が要因別の最大となっていましたが、それぞれの住宅環境での季節に応じた換気時間や方法を見直した方が良いと思います。
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