コスパの良いベランダの暑さ対策について

夏の本番を前に、今まで色々実施した夏の暑さ対策について纏めてみました。

尚、更新した最新の情報はこちらを参照下さい<今年の省エネ(節電)対策について

※2023年、2024年の夏季は、電気のカーボンニュートラルを達成‼(詳しくはHOMEへ)

これは商品のWindリーダーを使った方法も、無くても有効な方法も有りますので興味本位で見て頂いて良いと思います。

尚、一部は気密性の高い省エネ住宅を前提にしていますのでご了承下さい。

  • 1.ベランダ表面の暑さ対策

北半球では夏至を頂点として太陽が日中最も直角に近づきます。

直角に近づけば太陽光が通過する大気の距離も短くなり、オゾン層辺りで宇宙への反射率も下がってベランダ表面を含む地上の水平面が、太陽からまともに熱せられます

昭和50年代、確かエンジンオイルのCMで、卵を車のボンネットに落として目玉焼きが出来る程熱いと表現していましたが、一般のベランダでも本当に凄く熱くなります。

これからは年々もっと熱くなる可能性も有りますが、去年7月中旬の快晴の日、ベランダ表面を手で触ったところ本当にやけどする程熱かったです。

なんて馬鹿な事をと思う人が多いと思いますが、木造だし薄いグレーの防水塗装もしているので、車のボディー程では無いだろうとたかをくくっていたのです。

またその時は、帆(シート)を上下に分けるべきかと思案中で、実際に調べてみようと触ってしまったのです。

(別のブログに書きましたが、去年はパンデミックにより世界的に経済活動が停止し、空気中の不純物が近年に比べ少なくて、直射日光の威力が増大していたそうです)

ですからまず安全で簡単に出来る暑さ対策の一位は、ベランダ表面の熱対策だと思います。

ベランダ表面の熱対策は、真下に部屋があれば下の階の暑さ対策にもなるので絶対お勧め

下の部屋でエアコンを使うにしても無駄なエネルギーを抑えられるので、是非実践して下さい。


(巣ごもり生活が長引きペットをベランダへ出す人のニュースを見た事が有りますが、ペットを出す前は絶対に表面温度を確認して下さい。

肉球だけだと日差しの厳しい時間帯は想像以上に危険ですよ…。)


  • 理想は直射日光をベランダ表面に当てない事

ベランダの日よけとしては日除けシートやサンシェードと言う商品もありますし、先人の知恵で言えばよしずが該当すると思います。

しかし風通しも良くしたいとか、ある程度の強風でも使いたいとなれば、単純に不要になった毛布やシーツ、若しくはバスタオルを物干し竿に掛ける事も有効です。

これはシートやシェードと違い建屋と物干し竿の間に空間が有り、多くの風を阻害しないからです。 勿論普段の洗濯物を影を意識して干しても構いません

この方法はちょうど良い位置に物干し竿が有る場合の話になりますが、直ぐに試せる内容なので是非毛布等を干して、ベランダ表面にどれだけの影が出来るか確認して下さい。

尚、太陽の角度は夏至の昼間が最も直角に近くなります。(東京の緯度では約78度)

ですから6月21日前後の影が窓から最も遠い位置になり、これらを干した状態の影を写真で撮れば、ベランダのどの位置の対策を強化すれば良いかが具体的に判ります。

又、画像集の中に物干し竿との距離を確認頂く写真を入れていますが、よく見ると竿が手前と奥の2本になっている事がお判りいただけると思います。

ベランダの面に出来るだけ多くの影を作る訳ですから、この2本に掛けるよう干す事が重要です。

因みに我が家の物干し器具は水平と、更に45度傾ける選択が出来るのですが、夏至の太陽の角度では、計算するとちょっと意外で45度の方が影が短くなります。(約85%)

補足:北緯35度の場合4月23日から8月20日まで太陽高度最大67.5度以上となり45度傾けない方が優位。(90度ー45度÷2=67.5度)

尚、影を作り風通しを良くする目的なので、手前側の物干し側はくるっと巻いて、奥側へ二重に掛ける逆L字干しが良いと思います。

影を作るので効果だけ考えれば手前の物干し竿からベランダの壁まで上手く掛ける事ですが、物干しが単独設置の場合、風の強い日は注意しないと倒れる可能性が有ると思いますので無理な干し方は禁物です。

いずれにしても干した物は大型の洗濯バサミでしっかり固定して下さい。

ところでWindリーダーを設置していれば、外カーテンとも呼べる存在なので、ある程度の影をベランダにもたらします。

ただ日が傾いている時間帯には影が出来ますが、12時前後はセンターのポールの隙間からかなりの照り返しが部屋に入るので、別冊:改善の勧めの一番最後、便利磁石の使い方を参考に、下部に小さな袋等を張り付けて下さい。

小さな袋でも換気目的で窓とカーテンを全開近くにしている場合、かなり効果が有ります。

少し余談ですが、我が家の物干し器具はベランダの外側の壁に固定し、高さの調整が出来ますので、調整できる場合は少し下げた方がWindリーダーと相まって、多くの影が出来ます。


では、合わせて対策したい項目2点

  • 対策1:銀色で厚みのあるレジャーマットを敷く

今回はコストパフォーマンスも重要なので、お勧めするのは銀色のレジャーマットです。

更に厚みがあればかなりベランダ表面の温度を抑えられます。

レジャーシートはクッションとして柔らかい発泡スチロール系を使っている物が有りますが、それがお勧めです。(手持ち品でテストするなら薄手のシートでも可)

多くの断熱材もそうですが、安定した断熱としては空気の層を用います。

よって銀色の表面で直射を乱反射させ、発泡スチロール系で断熱出来るのでお勧めです。

特に2階か3階のベランダの真下が部屋の場合、真下の部屋の温度を抑える効果も有ります。

全く同じ天候での比較テストは出来ませんので数値比較が出来ませんが、マットをすれば2度近く下の階の室温を下げられると思います。

夏の体感温度は暑いと感じる29度辺りから大きな変化点が存在する認識ですが、このマットをすると体感的には3度程効果が有るように感じます。

(おそらくベランダをも通過するUV類の電磁波や輻射熱の関係だろうか、かなり違う)


デメリットをあえて言えば雨の音が少し大きくなる程度で、雨の降り始めに早く気付きたい換気好きの我々は特にデメリットとも思いません。

(窓を閉めるタイミングや特に洗濯物を干している時には音で気付きます)

尚、効果を試すだけなら良いですが、常設するなら風で飛ばない様に四隅と長辺中央部におもしを設置して下さい。

この時はおもしとしてペットボトルを置くのは危険ですから駄目です。

一部のペットボトルに水を入れるとレンズ状になり、日光を集約して火災に結びついたり、そこまでならなくても塗装を焦がす可能性が有るからです。

(その辺りを考慮してWindリーダーのおもしであるペットボトルはバックに入れています)

次にWindリーダーと併用する場合は装置の足になるアジャスト部をカットして設置して下さい。

私が使用しているのはナフコの折り畳みマット8mmで、購入したのは1m×1.4mです。

手感覚になりますが、夏至の正午にマットの部位とマットから外れたすぐ横のベランダ表面を触ったところ、20度近くマット表面が低く感じられました。(30度台と50度台)

同じ物ならネットには1m×1.8mが現時点で掲載されています。

実際購入する時はベランダの雨水を流す溝に掛からない長さで選定すると良いでしょう。同じナフコの商品であればカットは簡単に出来ますけど…。

参考:私は元々持っていたのでゴム足をおもしにしていますが、石でも良いと思います。


  • 対策2:エアコンの室外機に対する対策

今は多くの住宅でエアコンが有り、ベランダの横の部屋であればベランダに室外機を置いていると思います。

室外機の上部用には市販の効率改善用シートも販売されていますが、ちょっと試して見ようと言うレベルなら5個パックのインスタント麺の外袋でも良いと思います。

インスタント麺の袋でなくても良いですが、食品系の袋の内面はアルミで蒸着しており日射の何割かは反射します。

これで室外機の7割ほどはカバー出来ますので後は磁石を上から乗せて風対策をすれば終わりです。

昔言われていたアルミホイルよりも比較的丈夫なので1シーズンは持つと思います。

因みに税別100円までなら出しても良いよ、と言うケチ、失礼、倹約家ならDAISOのアルミガス台シートでも良いと思います。 (適度に切ったり両面テープで貼ったりは必要です)

但しこちらは今年からテストを開始したので耐久性は判りません。


  • 2.窓への日射防止策

室内温度を上げる一つの要因は窓からのと言われています。

但し前半に記載しましたが、夏至を頂点に太陽は直角に近づきますので、暑さ対策をしたい時期に直接日射が窓に当たっているのかを確認する事がまず先決です。

東向きや西向きのベランダであれば夏至に関係なく午前中、又は午後にはベランダ窓へ日射が差し込みます。

特に西向きのベランダは、日中室温が上がってから午後に日が差すのでキッチリとした対策をしないと室温がどんどん上がってしまいます。

この場合は申し訳有りませんがコスパよりも根本対策をする必要が有りますので窓に貼る遮熱系の市販フィルムをご検討下さい。

東向きのベランダで10時、11時に相当な直射日光を受ける場合も同様です。

尚、本当は窓の外側で細工が出来れば最も効果的ですが、窓の内側へフィルムを貼るのが一般的です。

又、部屋の明るさにも影響しますが、フィルムと合わせて遮光カーテンを設置すると、遮熱の効果が高まります。

夏の日差しであれば、北側の窓のカーテンを開けて採光しても、そこそこ部屋は明るいと思います。


  • 対策:ベランダの照り返し(反射光)を遮る方法

夏本番に向けて換気もしたい、室温も抑えたいと思えば色々工夫する必要が有ります。

我が商品で言えば上段、下段に分けた一つの理由がこれで、ベランダ表面に熱せられた空気を入れず、影響の少ない上段の帆(シート)だけで風を受け、換気をする目的が有ります。

MLタイプは初めから下の帆が有りませんので関係有りません)

特に微風の日は、ベランダ表面で熱せられた空気が滞留し、下段を折りたたむだけで室内温度の無駄な上昇が抑えられます。

尚、帆を折りたたむ画像はQ&AのFig1を参照して下さい。 又、朝と夜の外気取り込み量が下がりますが、総合的な寿命を考えて夏季は帆を左右1枚ずつ取り外して使っても良いと思います。


では、ベランダの照り返し(反射光)についてですが、装置の換気効果をテストする時、日中であればベランダ窓がほぼ全開近くで行う時もあり、以前から結構ベランダからの照り返しがきついと感じていました。

汚れも関係しているのか6年ほど前、外壁と共にベランダ表面の塗装を塗り替えてから、特に反射光を意識したのかも知れません。

当時ネットを検索した時、法人だったか個人だったか同様にベランダ表面の反射が結構室温上昇に関係しているとの記事も見た事が有ります。

やはりそうなのかと思ってテストしたのが、夏場車のフロントガラスに取り付ける日光を遮断する銀色のシート(サンシェード)です。

まずは元々車で使用していたシートをベランダ窓を閉めた内側へ置き確認したところ、室温への直接の影響は断言出来ませんが、肌に感じる暑さが軽減しました。

これで効果が有ると判断し、購入したのはワンボックス用だったと思いますが、未使用時に折りたためて上下ゴム紐で固定出来るタイプです。(実測1300×760程)

窓ってやはり開閉する事が有りますので、このゴム紐がちょうど良いのです。

吸盤が2個付属していますが、ゴム紐側は吸盤を単独で窓に取り付け、そこへゴム紐を引っ掛ける要領で窓へ取り付ける事により、それ程開閉時は邪魔になりません。

(100円では有りませんが、DAISOでも類似品を見た事が有ります)


レジャーシートにしても車のサンシェードにしても、シーズンオフの安売り時に購入すると更にコスパは良いですが、通常価格でも初夏から対策すればクーラーの電気代削減でより大きい効果が得られると思いますので是非お試し下さい。


  • 3.最後はやっぱり打ち水しよう!

コスパの良い暑さ対策、最後はやっぱり夕方から打ち水する事。

晴れの日であれば朝の打ち水も良いですよ。

もし日差しが強い時間帯に打ち水する場合は先にベランダへレジャーマットを置いてから行って下さい。 前半に火傷をしかけたと記載していますが、ベランダ表面の保護が無い状態ではおそらく70度近い温度になっていると思われます。 その温度で水を掛ければ塗装面を痛める可能性が有ります。 尚、既に全面が影になっている時間帯ならマットが無くても問題無いと思います。)


最初に正直言っておきますが、打ち水で直ぐに明らかな効果が有るとは思いません。

周囲に1m程の壁に囲まれたベランダでは、と前置きしますが、その日の日射や風の兼ね合いで湿度が上がるだけに感じる事も有ります。(おそらく風の有無でかなり違う)

しかし夜以降に出来るだけベランダ自体を冷やしておく必要性を考えればやっぱり打ち水しましょう、と言うのが私の結論です。

効果が空振りになる日があっても良いじゃないですか。

何百年も日本で続けられているには理由があって、もっと多くの家庭で実践すれば、本来目に見えて効果が有るかも知れません。

以前女子高生が打ち水の研究をしているニュース番組のコーナーを見た事がありますが、その時は確か3,4度の効果があったと記憶しています。

画像では霧吹きのような物を使っていたのでもっと効果的なやり方が有るかも知れません。

よって気化熱が完全に発揮できる実験室でのチャンピオンデーターかも知れませんが、水に恵まれたこの国では最も害の無い暑さ対策です。

具体的にはベランダの半分が影になれば、コーヒー等の900cc前後の使用済みペットボトル1本か2本で1時間置きに数回打ち水しましょう。

別のブログでおもしのペットボトルを毎日ローテーションし交換すれば、不測の事態に飲み水に出来る可能性と記載している通り、強風、突風に気を付けて頂き、ペットボトルを交換した際の水を打ち水に使うのも合理的です。

(強風、突風の日はそもそも打ち水をする必要は無い筈です)

因みに前半裏面が発泡スチロールのレジャーマットの対策を書きましたが、私は壁と2cm程隙間を開けています。

ベランダはどうしても排水の傾斜が有りますのでレジャーマット表面に半分強、残りを壁とマットの隙間に流し、直ぐに水が流れない工夫をしています。


  • 補足:その他の対策について

ここから結局購入していませんが、ネットで調べた他の熱対策品を記載します。

1)ベランダ用タイル

比較的高額です。 打ち水用に保水効果の有る製品も存在します。

2)ベランダ用人工芝

ホームセンターを探せばそれ程高額でない商品も有ります。 耐久性は不明。

3)反射効果の良い網戸

反射効果が高い有名メーカー品と、同様に反射を謳った一般メーカー品が有ります。


これらは今回特集したコスパ優先の対策より効果が有るとは思いますので、合わせてネットで調べて下さい。

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夏の節電に有効な商品 Windリーダー ベランダ用

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