日本海側の豪雪は温暖化の影響です(断言)

今回の冬も日本海側で豪雪となり、12月19日から広範囲に渡り雪による立ち往生が発生しました。

特に今回は新潟県の国道8号線、17号線での被害が顕著で多くのニュースでも取り上げられていました。(新潟県長岡市など、各地で観測史上1位の12時間降雪量を記録した)

最大22kmに及んだ大渋滞は、高速道路を封鎖した影響も大きいのではないかと今後の対応について審議すると後日報道されています。

この豪雪のニュースを見ると、恐らく地球温暖化否定論者が色めきだってこの様な豪雪を引き合いに出すのではないかといつも思います。

しかしそれは全くの的外れで、多くの専門家が日本固有の地理関係で温暖化によって豪雪が発生し、今後も状況が悪化すると言う事を認識していなければなりません

今回日本以外では北米でも豪雪が発生し、クリスマス前後に大雪による被害が発生して一部のニュースで取り上げられていたのはご存じでしょうか。

日本の豪雪による立ち往生は2018年2月に発生した福井県の国道8号線が記憶に新しいですが、今回の豪雪では各地で停電も発生し、その観点からは豪雪の規模が温暖化でやっぱり拡大していると考えても良いと思います

アメリカでは南部に位置するテキサス州でも洗車場が凍り付き、ニューヨーク州でも店全体が凍り、45年ぶりの被害だと死者数と共に報じられています。

(12月26日ニューヨーク州で非常事態宣言が発令)


温暖化により何故豪雪が発生するのかは、令和4年12月20日テレビ朝日のモーニングショーで三重大学大学院教授 立花 義裕教授が解説していましたのでネットを検索して下さい。

この番組内でも解説していますが今回のキーワードは北極圏側のジェット気流の変動と、日本海の海水温の上昇です。

温暖化否定論者の浅はかな考えは無視し、YouTubeでも各国の科学者が何故このような現象が発生したのかを解説していますので、一度確認した方が良いと思います。

冬の日本海側の豪雪は私も出張で訪問する機会があって数回経験していますが、夏の夕立の勢いで大きな雪が絶え間なく降るので最初は恐怖を感じるレベルです。

因みにジェット気流の変動はPBS Terraで2022/11/09に公開した動画に解説されていますので、一度自身でご確認下さい。

先程の三重大学 立花教授は更に『JPCZ』という日本列島固有の地理条件と合わせて解説していますので、両方を調べるとより判り易いと思います。

PBS Terraでは夏の赤道付近の上昇気流を、立花教授とYouTubeに出てくる外国の学者の分析では北極付近の温暖化が顕著で、北極圏側のジェット気流が弱くなって北極の冷気が日本と北米に流れやすいと解説しています。

個人的にはジェット気流は地球を周回する風エネルギーの帯なので、総延長の長さの観点からするとすぐには変わらない(変われない)と認識しており、赤道側のジェット気流は北に押し上げられて大きく蛇行し、北極圏側のジェット気流は南側に下がって切れた箇所から猛烈な寒気が毎年何処かに流れると考えています。

(長さの観点:地球は球体なので赤道付近の円周が最も長く、その長さを日本付近に持ってくると長さが余って蛇行するという意味です。逆に北極圏の円周を北海道付近にずらすと長さが足りずに切れやすくなるという観点。 ただ温暖化が進みそれなりに安定すると、その時点での新たなジェット気流の位置が決まり、蛇行は軽減するとも考えています)

尚、番組で解説された立花教授の考えを補足すると太平洋の海の温暖化により暖気が北上し、アリューシャン列島付近で押された北極圏の冷気が分裂して押し下げられて日本と北米に流れ、今後も温暖化で極端な冷気が流れやすいという説のようです。


一部の有名人がYouTubeを使って地球温暖化は嘘だとか、ほんの一握りの雑誌が温暖化は欧州の企業のビジネスだと記事にする事がありますが、深読みすれば社会の逆説を主張すると閲覧件数が稼げるでそのように仕向けているのであって、皆さんも今後正しく生きて行くのなら色々情報を確認する事をお勧めします。


2023年1月7日追記:年末年始、ヨーロッパでは異常な暖冬が続く

数日前から部分的に情報は出ていましたが、日本と北米で強烈な寒気が流れた一方、ヨーロッパでは観測史上最も高温な冬になっているそうです。

(一部専門家は1200年ぶりの異常な高温と解説しています)

そのレベルはニューズウィークによると『まるで夏』とインタビューの切り取りを題名にするほどで、元旦にフランスの南西部では25度近くまで気温が上昇したそうです。

意図的にインフラを攻撃され、今回の越冬が心配だったウクライナでも、番組内で東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠さんが桜が咲いたほど異常な暖かさだと先日解説していましたので、今回はスペインからウクライナに渡る広域な暖冬のようです。

1月の第2週からは気温が平年並みになるとの予報もあるそうですが、これだけ異常な暖冬になるとヨーロッパでの気候変動意識は更に高まるでしょう。

先程のニューズウィークを引用させて頂くと、『科学者らは気候変動が最近の暖冬に具体的にどのように影響を及ぼしているのかの分析作業をまだ終えていない。』ので、未だ今回の異常な暖冬が地球温暖化(CO2増加)の影響とは言い切れていないようですが、観測史上初とか何百年ぶりという言葉が出てきた時点で普通に考えれば既に危険な領域にある事を日本人も認識しなければなりません。

以前も記載しましたが、地球温暖化を真剣に考えた欧州企業の商品と、今の日本人の関心レベルの商品では目に見えない箇所で違いが出て、本当に日本製品が海外で受け入れられない時代が来るかも知れません。

実際北米で日本車の販売台数が下がって来た兆候もあるようなので、新年の今、皆さんも環境問題をまずは見直すべきだと思います。

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