番外編:年末調整の電子申請(初めての方へご参考まで)

本内容は自身の覚書き目的もあり作成しました。

今期は間に合わないでしょうが特に少人数の事業者が電子化で大変苦労すると思うので、参考として内容を掲載します。


昨年税務署から届いた年末調整関係諸用紙に『今年こそ年末調整を電子化しましょう!』と冊子が入っていたのでチャレンジしたのですが、それはそれは大変で何度も『オッサン向けのドラクエか~っ!』と愚痴を言いながらなんとか1月31日期限の申請は電子化して送信出来ました。

実際色々な待ちもあって作業に四日掛り、どうしても細かい所までは記載出来ませんが行き詰まった時の参考として見て下さい。


まず事前に必要なもの

  1. マイナンバーカード
  2. ICカードリーダー

電子申請にはこの2つは持っていた方が良いです。

マイナンバーカードの認証はスマホでも可能ですが、e-taxとかで適合機種じゃない可能性もあり、且つ何度も認証が必要なのでICカードリーダーも買った方が良いです。

因みに今はELECOMが2千円台でMR-ICD102を出したので、私はこれを使いました。


必要な準備とパソコンの設定など

この時点で後々多くの方が時間を取られると思いますが、**のやり方とか、ぜんぜん判らん『年末調整がよくわかるページ』の通りに進めると骨折するぐらいにつまづくので下記は先に行って下さい。

(一部セキュリティーが弱くなる可能性もあります。心配な場合は自己判断で最後元に戻して下さい)

因みにパソコン自体を個人で購入した場合は大丈夫だと思いますが、パソコンの管理者権限が無ければ更に色々設定する必要が有ります。

その場合はeLTAX関連の説明の何処かにざっくり記載しているのでそちらを探して下さい。

でも社内LANで様々なセキュリティーが関わるパソコンは初めから諦めた方が良いかも知れません。


  1. googleアカウントを先に取得する(私は元から取得済みですが、無ければ詰まると思う)
  2. ウィンドウズのギヤの様な設定マークから、アプリを選択し、既定のアプリを押してデフォルトで使うブラウザ(恐らくEdge)をGoogle Chromeに変更する(Win10やWin11を想定)

※アプリの真ん中辺りなので何回か下にスクロールし、Edgeを見つけて下さい

補足:来年になると判りませんが、Edgeが拡張機能の追加を規制したので現時点ではGoogle Chromeしか追加出来ません。 今現在の既定のアプリはメーカーやAmazon等から届くメール等のリンクをクリックしてEdgeで立ち上がるかGoogle Chromeで立ち上がるかで判別が出来る筈です。

補足:未確認ですが下記のどれかでアップル系のブラウザーは未対応と記載が有った筈です。


各種ソフトのダウンロード及びe-tax、eLTAXの登録申請

まずもって電子申請にはe-taxとeLTAXの利用届をWeb上(Web版)で行い利用者識別番号をもらい、パスワードを設定する必要が有ります。

(e-tax、つまり税務署に対する初回の法人の登録には法人の印鑑証明書等も必要かも知れません)

更に何度か法人番号を入力する事になるので法人番号通知書を準備しましょう。(番号さえ判ればOKです)

又、当人が申請しているのか確認する為に返信で指定したメールアドレスにID等が送信されるので、スマホでなく、出来ればパソコンのメールアドレスが有った方が無難です。(私は慣れたOutlookを使用)


  • 以降のネット関連の操作は基本Google Chromeから『eltax ポータル』『e-tax web』等で検索し、Google経由でログインして下さい。 それぞれの自身で登録した、又はeltaxは先方からIDが送られてくるのですが、googleアカウントがIDとパスワードを2回目以降記憶している筈なので記憶のままログインしても起動します。 但し来年以降も使うでしょうから税金関係のファイルを作成し、各IDやパスワードは別途紙媒体に記録した方が無難です。 尚、Google経由でログインし、調べたい事はEdgeを立ち上げそこから検索する手段も取れます。 その方が入力操作と検索・閲覧をPC画面下のGoogle・Edgeのアイコンで切り替えられるので便利ですよ。


ここまでを整理するとe-tax、eLTAX共最初にWebで申請し、最終的にダウンロードしたソフトしか申請出来ない項目もあるので、Webで申請し、IDとパスワードを入手したら本チャンのソフトが必要、つまりパソコン(基本はWin版)が必要と解釈して下さい。

尚、社員が行う年末調整の電子データー化はWeb版からパソコンでもスマホでも出来るようなので、有料の連携ソフトをお使いの会社はそれでも良いと思います。

又、各ソフトのダウンロードから登録の方法はYouTubeで詳しく動画説明しているので、そちらを先に見た方が良いでしょう。

この初期の操作を細かく説明しているのは”税理士たかてらチャンネル”がまずまず判り易かったです。

国税庁も各方法を公式チャンネルで動画を出しているので両方を見るというのがお勧めです。

(この辺りからドラクエの罠に沢山ハマりますけどね・・・)


重要:eLTAXの手続きガイドに5.1『お使いのパソコンで今後「利用届出(新規)」を行わないときは』『今後、同一の端末で、「利用届出(新規)」を利用しない場合は、署名用のプラグインは不要となりますので、下記の手順に従い、署名用のプラグインと設定を削除してください。ただし、同一の端末で今後も「申請・届出」を利用する場合は、プラグインが必要になりますので、削除する必要はありません。』との記述が有ります。

税務処理をしないシーズンは署名のプラグインを削除した方がセキュリティー上無難かも知れませんが、下記に記載したように削除するとe-taxの作業でエラーが出ました。

削除するしないは自己責任でご判断下さい。

(eLTAX終了後にe-taxから法定調書合計表を入力終了するまでは上記プラグインは削除しないで下さい。関連が有るか判りませんが、『コードリストにコード対応外の文字列が』とエラーになります。再度eLTAXのサイトからchrome版インストーラーをダウンロード→実行すると解消しました。)


削除する方は下記を参照し、5.1お使いのパソコンで・・・の内容のEdge用APChrome用APに読み替えて操作して下さい。

eLTAXサイトのリンク:給与支払報告書及び源泉徴収票 電子的提出一元化 ガイドブック

  • 尚、eLTAXで次回申請をする時に、再度アプリをダウンロードするようなアナウンスが出る筈です。(eLTAXでもアナウンスが出ないかも・・・)


令和4年分年末調整アプリについて

従来ひとりひとりが手書きしていた保険類の減税計算は、国税庁が公開した年調ソフトが利用出来ます。

年調ソフトで検索し、パソコンにインストールして下さい。(正式名は令和4年分年末調整アプリ)

今は最後に電子化しても連携ソフトが無ければe-taxでもeLTAXでもインポートしてそのまま市や税務署に送信出来ませんが、登録した内容をPDFに保存出来、その最後に必要な給与所得や保険の控除額等が自動計算されるので使用した方が良いでしょう。

尚、この年調ソフトを起動すると3段目に控除額のかんたん検算という内容も起動出来ますが、年調ソフトで控除額etcが計算済みなので、CASIOが公開している源泉徴収票(給与所得)高度計算ソフトがお勧め。

ネット上で計算結果を表示し、eLTAXの登録項目に近い名称で見れるのでとても便利でした。

下記を参照し、一度お試しあれ。

因みに保険の電子証明は対応済みの会社と未対応の会社、かんぽ生命については申請してからOKが出るまで翌日以降になるとか様々です。

しかも吸収合併を繰り返した保険会社は保険の種類により対応していなかったりと、出せるかどうかを判断するのも大変でした。(証券番号の先頭が選べなければ非対応との事)

電子控除証明書の申請方法はマイナポータルの云々で連携可能とか記載されていますが、私の場合は一部が上手く行きませんでした。(因みにもっとつながるから任意に選択する)

通常は各保険会社名と電子控除証明書でネット検索し、どう入手するかは各社の記載に従って下さい。


電子証明に対応していない保険も電子的控除証明書等作成ソフトでデータ化出来なくはない

実は国税庁経由だったと思いますが電子的控除証明書等作成ソフトという控除証明書の内容を自分で入力し、自分のマイナンバーカードで電子データー化する方法も有ります。

最初に電子化していない保険控除を年調ソフトで手入力し、一旦最後まで進めて電子化&PDF化し、その時はPDF内にここにハガキを添付せよ、との記載が出ます。

しかし正解を私が理解していないだけかも知れませんが、電子的控除証明書等作成ソフトで作成した保険控除データーを再登録(手入力分は削除)すると、最後の登録画面が下記になりました。

えっ、下段にある保険料控除申告書を添付しなさいと言う事は、自作で電子化したデーターを使えば更に今までの控除申告書を作るの?

と、思いました。

今回はハガキを貼る方式のPDFを最初に保存していたのでそちらを使いますが、自分で電子化すると2度手間になるのか?と、新たな罠に掛かりました。

(電子化されたzipは今回使用しないのでデーターが上書きされても問題なかった。因みに登録するフォルダーを私は別にしたので両方のzipもPDFも残しているが・・・)


eLTAX(地方税)で先に申請すると、一部項目が税務署(e-tax)にも送信可能

先程紹介した”税理士たかてらチャンネル”内で1/31期限の**電子申請と動画を数本に分けて紹介していますが、 その中の“給与支払報告書” を「eLTAX」で電子提出する方法を処理としては最初に行います。

注意:令和4年 年末調整について・・のパンフ中開にeLTAXを使うと給与所得の源泉徴収票給与支払書が一括で作成・提出出来ます、と書いているので多分出来たと思っていますが本当の成否は5月まで判らない

上記のチャンネルでは固定資産など他の1/31期限の入力方法も公開しているので合わせてご確認下さい。(感謝!)

又、eLTAXのサイトにも個々の操作の動画は有りましたので、合わせて見た方が判りよいと思います。

因みにここの登録で色々やっても判らずヘルプセンターにネット問合せしたのは税務署向け資料を続けて入力する合算表の作成です。(ここまでは各動画を参照すれば判る筈)

画面構成上では横ラインは無いが、B 源泉徴収票を提示するものの上で区分けが有り、一人のみの会社を例にするとAの人員1人・支払金額*円と源泉徴収税額*円の同じ額をB段の赤矢印に入力するらしい。

それをしなければ右下の保存マークが有効にならず、税務署への連携書式が入力出来ません。

(当然ですが各数値欄には皆さんの会社の実情を入力する必要があります)


最後に・・・

実際にやってみて今の日本において税関係の電子申請は未だ不完全だと思いました。

私自身二日あれば終わるだろうと思っていたのが最後の送信まで四日ほど掛かりました。

又、それぞれの操作の詳細は各ホームページからもPDFでダウンロード出来ますが、既に実際の画面と異なっていたりeLTAXのネットのQ&Aに記載が有ったりと真実に行き当たるのに時間が掛かります。

その上保険控除は電子化を一度選択すると、以後ハガキは基本的に来なくなります。

(メールは来ると思いますが、自分でネットから読みに行く必要有り。その手間を省くマイナポータルのようですが、未だ一部問題あり)

なのでこの記載内容に対して上手く出来なかったとか間違っている等の苦情はご遠慮頂き、単純に自身が苦労したので電子化したい閲覧した人の作業時間が少しでも削減出来れば・・・と善意で記載している事をご理解下さい。

電子申請、来年度はもっと楽に出来れば良いのですけどね・・・

尚、電気代が高騰している昨今、ついでに我が社の環境商品、節電商品の内容も見て下さい。

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