異常気象による食糧難を真剣に考えた方が良いこれだけの理由

夏場に異常な高温が続いた今年の日本。

ついに名古屋や東京都心でも30度以上の真夏日が90日を超えたそうです。

気象庁発表の気温で28度を超えると暑いので、既に1年の三分の一が夏になった感覚ですよね。

愛知県より西の大阪や京都では少し前に90日を超えており、今年は全国どこでも記録的な暑さとなりました。

因みに猛暑日になると全国の気温ランキングをニュースで紹介する事が定番となりましたが、あれは気象庁の観測点がある都市のデーターだけであり、全ての市町村の情報ではありません

なので大阪府の枚方市が全国3位以内に何度も入りましたが、その日は観測点の無い周囲の都市でも暑いですし、大阪府の豊中市も10位以内に広げると数回ラインクインしましたので、その延長線上にある会社の拠点川西市でも豊中に匹敵、或いは低い山を風が越え、軽いフェーン現象があると思われる川西市の方が暑い時間帯も有ったと思います。(川西市には観測点が有りません)

関西のテレビで何故枚方市が暑くなるのかを解説していましたが、通常の日射エネルギーに加えてその日の風向きで大阪市内のヒートアイランド現象による熱が流れ、更に周囲の山脈が壁となり暑い風が枚方方面に流れるのが大きな要因との事。

同じ現象で、ほぼ南風で微風の日は豊中方面に熱が集まり、風向きによっては豊中の方が最高気温が高い日も数日あったのだと解釈しています。

(南西の弱風では枚方に流れ、ほぼ南風の日は大阪市の北側に位置する豊中方面へ流れる)

一つ言いたい事は、関西の中でも結構暑い場所でWindリーダーは試しているので、もう少し気温の低い地区ならもっと通年で換気冷却効果が有ると思います。

では、本題に戻り異常気象に関連する食糧危機を3つの観点から記載します。


今年の猛暑は10年後の日常か?(雨の移動地点が変わる可能性有り)

今年の年初はエルニーニョ現象が始まりそうだと予測され、少しは冷夏気味になるのかと期待しましたが、日本近海の海水に去年までのラニーニャの温暖が残り、双方の悪い点が重なって異常な猛暑となりました。

雨や曇りの日があるので平均すると気温の上昇は2度を下回るレベルだそうですが、どうでしょう、太平洋高気圧が乗っかり続けた晴天の日なら各地で4度近く平年より暑かった筈です。

これは今まで気候変動の記事を色々見てきた感覚からすると、10年後の2030年頃に発生する筈だった猛暑が今年発生した認識です。

又、風の観点からも太平洋高気圧が余り移動せず、平年より弱いか、雨の視点からすると普段と風向きが変わり雨雲の発生地点も移動した認識です

それを立証するように関東では利根川水系の八木沢ダムが取水制限寸前まで低下し、関西でもそこまで酷くはないですが、近くでいえば一庫ダム水域避けるように雨雲が通過し、過去に見た事がない程水位が低下していました。

ダムの建設には多大な費用が掛かり、当然というか十分な降雨量が見込めるかを慎重に調べて存在しているので広い地域で雨雲の流れが今年は変わっていたのです

  • 8月末から関東でもゲリラ豪雨が何度も報道されましたが八木沢ダムから外れた地区であり、関西では京都市が毎日のように豪雨に見舞われましたが、肝心なダムの周囲を避けて雨雲が流れて行きました

夏は換気のタイミングを見定める為にかれこれ8年は雨雲レーダーで雨雲の流れを見ていますが、通常なら西、又は南西から雨雲は流れますが、特に今年の夕方は三重や和歌山から京都方面、つまり南南東から北上するゲリラ豪雨が多く見られました。

その他に台風が遠くで影響した時は、あろう事か日本海上で作られた湿った暖かい空気が流れ込み、日本海側から太平洋側に相当な雨量をもたらす雨雲が流れた日も有りました。

海中の方が気温より高い冬ならともかく、夏場にあのような大量の雨雲が北から南下したのは過去に無かったと思います。


ダムと同じく有名な農業地帯でも雨不足が発生、農家は廃業を考える事態に

ダムと同じで特産の農産物というものは毎年決まった雨量があり何十年、何百年と代々農業が受け継がれています。

特にでいえば、新潟では米が成長する8月中旬から雨が降らず、最終的に米の収穫量が4割減ったそうです。(情報:FNN・めざまし8他)

しかも強い日射の影響で収穫した米の多くに白色化が見られ、一部の米は等級すらつかない状況との事。

(過去のブログにも記載した通りお米は暑過ぎると白濁するらしい)

折角つくった米に等級すらつかないという事は、農家が安くしても売れない事態であり、田んぼの規模によると思いますがインタビューを受けた農家は300万円程の損害だそうです。

暑さの影響は新潟の米農家だけではなく、関東でも関西でもネギやホウレン草が『溶ける』とか、ナスやキュウリが日焼けするとか今まで聞かなかった報道が今年は沢山流れました。

(野菜が溶けるって何?と思いますが、複数の生産者が暑さで成長前に溶けると表現していました)

又、猛暑の影響は畜産物にもあらわれ、熱中症で鶏が亡くなったり乳牛の生産量も落ちている等のニュースも見た事があると思います。(暑さで子牛が亡くなると報道していた事もあり)

因みに皆さんは気付きましたか?、最も暑い時期の卵は殻が薄くなり、いつもの強さで割ると殻が割れ過ぎて失敗する事もありました。

後から知ったのは鶏が暑さで食欲を無くしていた影響らしく、買い物の後にレジ袋を床に置いた時、卵のパックが少し横に倒れただけでも殻が割れる程でした。

これら農業や畜産業の生産者は、来年も猛暑が続けば廃業も考えていると数人がインタビューに答えていました。


世界では更に大きくなった雹の被害が発生しています

気候変動が進んで来年からもっと心配なのは雹の被害です。

日本でも雹の被害は毎年数回発生していますが、世界でいま発生している雹はどんどん大きくなっています。

具体的にいえば夏の初め頃にはゴルフボール大の雹の動画が多く見られましたが、9月中旬から表現もテニスボール大と更に大きくなった雹の被害が世界各地で報告されています。

(少しオーバーなタイトルの動画も有りますが、手のひらに雹を乗せている画像からサイズが大きくなっている事が判断出来る)

洪水にしても干ばつにしても世界の複数個所で報告され始めると近いうちに日本でも発生します。

そもそも去年まで異常気象を纏めたサイトはだいたい一週間分を纏めて流していましたが、今年の夏はほぼ毎日更新されて、新たな地域での洪水や雹被害が動画で流れています

一般のニュースでも観測史上初とか100年に一度の洪水とかを皆さんも聞いた事がある筈。

少し前も砂漠であるサウジアラビアのメッカを洪水が襲ったり、地中海に囲まれたイタリアでも大きな雹が降り相当なブドウが駄目になったりと、過去には考え難い地域での異常気象が発生しています。

雹は短時間でも多くの農作物を駄目にするし、9月後半の動画では雹が木の枝をバキバキ落し、さも当然のようにその後は前後のガラスが割れた車、更には屋根や太陽光パネルにも傷がついた様子が流れています

つまり大きな雹は農作物だけにとどまらず、これからの人類に大きな脅威となります


これらの3点から容易に想像出来る事

ここまでの3つを言い換えると気候変動による貯水適合地の移動、農産地の雨不足、雹の被害といずれも農業に大打撃をもたらす事が数年後から顕著化するだろうという事です。

又、川が多い日本ですが、先程の米が不作になった新潟でも干ばつが続き、海から川へ海水が逆流して普段より塩分濃度が上がっていたらしく警戒する状態だったとネット記事で読んだ事があります。

  • 海外では実際に塩害が発生した国もあります。 塩分の濃くなった川の水を使うと農地に塩害が残り、数年間は使えなくなる事もあるそうです


世界を見ると日本の雨不足を超えて極端な干ばつが発生し、事実アフリカや中南米では農作物が減少し、食糧難が起因して多くの難民を生んでいるとNHKの国際報道2023だったか一週間の纏めで見た事があります。

(情勢不安も要因ですが、これまで耐えていた人も食べ物が買えなくなり故郷を離れるそう)


以前少し記載しましたが、NATO北大西洋条約機構の高官が、今一番危機に感じる事は温暖化という発言があります。

恐らくロシアでも自国も滅亡するリスクがある戦争を仕掛けないだろうが、世界的な食糧危機が発生した場合は敵味方関係無く本当に世界戦争が勃発するかも知れないという想定だと思います。

なので少しくらい温暖化しても問題ないという考えは大間違い。

温暖化の対策は全ての人が該当者で、食糧難は絶対に起こしてはならないのです。

それに先程の難民の話も日本が排出している温暖化ガスが関係している事も事実。

日本人はもっと環境問題に取り組まなければなりません。

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