最近気になる記事が点在し、履歴の目的もあって今月はそれらを纏めてみようと思います。
というのも本職の生産技術や製造技術では原因不明の不具合が発生した時、考えられる要因を全て列挙してその中から絞り込む。
それに対策して問題が解決すれば過去に発生した原因を特定出来るという手法が良く使われるからです。
又、経験上、後から再検証すると当時関連性が無いと思われていた内容に繋がりがあったと言う事例は多々あります。
トピックス1
まず気になった記事はフランス F2の放送をNHK国際報道2023で流したモンブランの標高。
今年の調査で4,805mと、この2年間で2m低くなったそうです。
モンブランはアルプス山脈の最高峰であり、前回シーズン(2022年10月以降)からアルプスの麓で開催予定だったスキーやジャンプのワールドカップが雪不足の為に中止になった事もあり、雪や氷(氷河)が全体的に相当溶けている事が判ります。
氷河に関してはヒマラヤ山脈でも溶けて部分的に氷河湖となり、今までならダム形状の壁が何とか耐えていた箇所が崩壊し、近年パキスタン・インドなどの下流で洪水が発生した事も記憶に新しい。
つまり温暖化によって過去に無く標高の高い山脈ですら氷河や雪が大量に溶けているのです。
IPCCは以前から2035年までにヒマラヤの氷河の80%が消失すると予測し、その頃から洪水の危険性も警告してましたが、今まさにそれが現実となっています。
トピックス2
次に気になった記事はアマゾン川の異変。
10月1日アマゾン川の水温が40℃近くになり、大量に川イルカや魚が死亡したとテレ朝などがニュース番組で報道しました。
Yahooでも同内容が記事に纏められ、多くのコメントが寄せられ凄く印象に残りました。
(イルカに関心があるのか環境関連の記事に多くの人がコメントするのは珍しい)
数日後のロイターでは水温上昇の他にアマゾン川の干ばつも関係していると報道していましたが、その干ばつが続くアマゾン川の様子を10月10日に国際報道2023で流していました。
広大なアマゾン川なので一部の地域だけだろうとは思いますが、中型の船が10分の1くらいに狭まったであろう川の中央を何とか運航している様子の動画です。
(報道された干ばつ被害はアマゾン北部のアマゾナス州とのこと)
関連のネット記事を見ると、今まで上流域の住人へ船で食糧を搬送していたが、干ばつで搬送が困難になっているそうです。
アマゾンには別の問題として熱帯雨林の焼失、違法な焼き畑農園(最近は放牧地目的らしい)が有り、10月7日のNHK おはWORLDというコーナーで取り上げられていました。
近年では1年間に東京都の面積の5倍の森林が焼失しているそう。
アマゾンの森林は現状でも約17%消失しており、回復しなくなる臨界点が25%と推測されているので干ばつが自然発火を招き、森林の消失に追い討ちをかけないかが心配です。
- 注:ブラジルの前政権は経済優先で焼き畑ですら奨励されていましたが、今年発足した現政権では厳しく取り締まるようになっているそうです。
これから夏を迎える南米では、アルゼンチンのコルドバ州でも熱波の影響で山火事が多発しているとANNニュースでも報じられていたので更に心配です。(コルドバはアマゾンからかなり離れておりウルグアイの西側に位置する)
ここまでの纏め
天文学に興味を持っている私は去年驚愕の事実を知りました。
それはNASAの調査で地球の地軸が傾き、その原因が中国を筆頭に新興国で高層ビルを多く建てたので地球の遠心力のバランスが崩れたそう。
そうするとアルプスやヒマラヤの氷河の融解が進み、更に熱帯地域で干ばつが発生するともっと遠心力のバランスが悪くなって、ある日を境に気流をもっと乱す要因になりかねないという懸念を持っています。
因みに私はJESEA(地震科学探査機構)に登録し、以前からGPSデーターを元にした日本の位置変異を週一で確認していますが、年に数回プレートとは関係無く日本全体が大きく移動する時があります。
その時は電磁波や、補正をしているようですが月の引力等も関係しているのかと思いますが、数週間同一方向に移動した時は今も地軸がズレている証明かと考えています。
- 注)太陽風や電磁波の影響として上下方向に多数点で変動が生じる週もあり、その時は閾値を変えて報告される
他にもうるう秒が2035年まで廃止されたという記事もあり、これは氷河融解の影響なのか地球の回転が速くなり、マイナス1秒を補正する事態が発生したからだとされています。
これは負のうるう秒と表現され、時間が関係する世界中のソフトがマイナス1秒に対応しきれないからとされている。
地下水脈(流体)と地震について
今年5月5日に発生した能登半島(石川県珠洲市)の震度6強の地震。
この地震は地下に存在する流体(水)の影響が原因ではないかと報じられましたよね。
その後テレビに出演した関西の大学教授の解説を聞き、過去の疑問が少し解けた気がしました。
少し補足すると活火山が近くに存在せず、2年ほど前から群発地震が発生していた能登ではそのエネルギー源が何処からきているのかを東京工業大学が研究していたそうで、震度6強の地震発生をきっかけに流体と地震の関係を世間が知る事になりました。
(中島教授らは、群発地震による地震波の速度の観測から地下に存在する流体群を特定したそう)
前述の関西のローカルテレビに出演した大学の教授も流体による地震のメカニズムを解説し、偶々出演者が阪神淡路大震災の時も流体が影響したのかと質問した際、調査中だが被害が大きかった地域では地下の流体が影響した可能性があると回答しました。
それを聞いて阪神淡路大震災で飛び地のように被害が大きかった伊丹駅周辺が頭に浮かびました。
当時伊丹市では阪急の伊丹駅が電車ごと倒壊し、被災者も多かった認識です、伊丹市より断層に近い尼崎市ではそれ程大きな被害が無かったにも関わらずです。
何故伊丹だけこれ程被害が大きくなったのかと当時の番組でも議論され、六甲山脈からの跳ね返りの地震波で被害が拡大したのでは?、とあの時は学者が解説していましたが、真実は地下の水脈が影響しているのではないか、と最近考えるようになっています。
伊丹市には清酒発祥の地という記念館もあり、今でも複数の清酒会社が残っている地下水に恵まれた地域。
阪神高速が横倒れになった西宮市や神戸市灘区と並んで日本酒の企業が今でも多い都市なのです。
トピックス3
今月は最近気になった記事の纏めなのでここで元に戻り最後のトピックス。
それは10月3日、熊本日日新聞から配信された熊本地域の地下水量「琵琶湖の水の3・2倍」の記事。
3.2倍も・・・、琵琶湖って日本最大の湖だよっ・・・て関西人からすると言いたいところですが、阿蘇山のカルデラ形状が雨水の集約に関係しているのかな?、と考えなおし、九州の雨量からすると有り得なくは無いのかと後から思いつきました。
(熊本では進出が決定した台湾TSMCの関係から工場で使用する地下水の議論が盛んらしい)
そこで前述の地下水脈と地震の関係に立ち返れば2016年に発生した熊本地震(最大震度7)を連想しますよね。
当時4月14日に発生したマグネチュード6.5より28時間後に発生したマグネチュード7.3の地震の方が後から本震と訂正され物議をかもしました。
尚、本震から余震に訂正された事も、同一地区でこれ程短時間に震度7が観測されたのも観測史上初めてだったそうです。
能登半島のケースでは地震をもたらせた流体が上がった後に日本海へ抜けたようなニュアンスで専門家の解説を受け止めています。(まだ調査中の認識)
熊本の地震は海から離れているので震源地と偶々近かった巨大な水脈が被害を大きくしたとの見方も出来ると思います。
熊本の場合は阿蘇山により地下に大きな空洞があっても不思議ではなく、先程の熊本日日新聞の記事にも降雨量により地下の水量は変化するとの記載があります。
例えば地下空洞が満水状態では無かったので28時間後に地中の土砂が穴埋めの形で更に大きな本震を引き起こしたなど色々想定出来ると考えます。
いずれにしても地下に大きな水脈(流体)があれば地震の被害が大きくなる可能性がこの2件から高まったと思います。
因みにこれは個人的な解釈ですが、阪神淡路大震災では地下の水脈に横Gが掛り、水は遅れて揺れるので波長が重なった瞬間に建屋を崩壊させるエネルギーが高まった。
何せ阪神淡路大震災の断層は淡路島であり、大きな被害が出たのは神戸市(灘区など)、西宮市、伊丹市とかなり離れているからです。
時々家庭のカメラに地震が発生した瞬間の水槽の波の動きがニュースに流れますが、あの動きが地下で発生したのだと今は思っており、この事はいずれ解明されるでしょう。
纏め
今年の夏、日本では気候変動によって局所的に豪雨になり、逆にこれまで雨が安定していた地域で雨不足が発生して農作物にも影響しました。
世界を見渡せばもっと極端な干ばつが発生しています。
そうすると地下の断層へ膨大な水が流れたり、逆に本来豊富な水脈の量が減ったりと、今までに無かった要因で地震が巨大化する可能性はあると思います。
実際に今年の2月、トルコでマグネチュード7.8の地震が発生し、9時間後には別の断層でマグネチュード7.5の地震が発生しました。
これまでに関連付けられた報道は聞いていませんが、覚えていますか?、2021年にトルコは干ばつで600個ほどの大きな陥没穴が発生していると日本のニュースでも流れています。
地上では重力の影響が常に及ぶので、特に干ばつまでのレベルになれば気候変動が地震を誘発、又は大型化させる要因になる可能性があるのでは、と思います。
気候変動とは別の観点で、一度『世界の地震』で検索して下さい。
GoogleでもEdgeでも上位にtenki.jpの海外の地震情報というサイトが閲覧出来ます。
ここの内容を確認すると、この1年は殆ど環太平洋に分類される履歴で占められており、元から地震活動が多いエリアだとしてもやっぱり活動期に入っているように思います。
温暖化により氷河が溶けた事や新興国の発展で地軸がズレる現象は前述の通りです。
今回は何が切っ掛けか判りませんが、地震の履歴を見ると地球が重心を調整するため環太平洋での地震が連鎖している状況に見えます。
最近の日本でもトカラ列島・鳥島近海・宮古島近海で群発地震が発生しましたよね、これらは環太平洋の地震の連鎖に関係している気がします。
又、10月中旬から千葉県と茨城県で日本海溝と平行に震度1未満の微振動が続いている事を心配しています。(気になってからはYahooのリアルタイム震度を頻繁に確認している)
この先どのような結末になるかは分かりませんが、とにかく今は備えを強化しましょう。
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