ネットやTVで紹介される節電法は本当か

今回はどうしても発言したくてネットや情報番組で頻繁に紹介されている節電法が本当なのかを実際の経験から纏めました。

そして2年連続で異常な暑さとなった今、新たに始めた事と控えている事なども後半に記載します。

(先日の台風10号って、あんなに動きが読めなかった台風は観測史上初めてでしょうね。 これも温暖化が進行している事の表れだと思います)


とにかく情報の”焼き回し”が多いので内容には注意した方が良い

このサイトに辿り着いた人の半数はGoogleやYahooのネット広告経由だと思います。

  • 検索後、広告とかスポンサーと表記されたリンクがネット広告です

本格的には2023年からこれらのネット広告を開始したのですが、そこで幾つかの知見が得られましたので冒頭に何故そう考えているのかの根拠から記載します。

結構前から特定のキーワードでGoogleの検索順位を調べるサイトなどは存在していたのですが、最近は恐らくAIを活用したキーワードの巡回や、”更にサイト内に掲載されている内容の分析とか”に、少し進化して広告上は無意味なクリックが多く出回っているのだと判断しています。

先日Googleがクッキー(CPU等の個別番号)の採取をやめる事を延期すると発表してその界隈では話題になっていましたが、やめる事を延期したのはGoogle広告と、このAIによる情報の搾取が関係していると思っています。

  • Googleはクッキーからリンクの系統を調べる事で趣味や購買意欲など個々人の行動が予測出来、購買率の高い人やキーワードのクリック単価を上げています
  • これに対してアップル社がsafariは監視していないと鳥に見立てた監視カメラのCMを最近流していますよね。 アップルも購入時点で情報を搾取している認識ですけど・・・

因みにGoogle広告を開始した時に同社のサポートを受けたのですが、そのコンサルタントもソフト的な閲覧が存在する事を認めており、Google広告では極端に短い閲覧時間は費用から排除しているとの説明を受けました。

Google広告としてはソフトや搾取的なAIのクリック分も請求すると、コンバーション(達成)率が下がり、ネット広告としての費用対効果が悪くなるからです。

  • 悪意ある閲覧搾取ソフトの代表例は、HPにメールアドレスを直接記載すると多くの迷惑メールがしばらくして届く事からお判り頂けると思います。(HP内のメールアドレスを自動的に搾取し、転売している輩が存在する) なので弊社も@の代わりに*を代入しています。

さて、見出しに情報の”焼き回し”と記載しましたが、焼き回しって”焼き増し”の誤字と記載しているサイトもあるのですが、意図して焼き回しと表現しています。

その意図とは各メーカーがHPに記載した内容をベースに、複数のサイト情報からあたかも自社が調べたかのように表現する作為的情報があまりにも増えています。

特にMicrosoftのEdge系にはその手法を使ったであろうサイトが多く見受けられます。

複数を参照して回答する処理は、ある意味MSのAI、コックピットも殆ど上記と似たような回答が返って来ますよね・・・、情報元を明示してはいますが原理は同じ筈です。

この焼き回し行為に対して一番言いたい事は、間違っていても件数が増えると正しいと認識されてしまう恐れが有る事です。

搾取纏めサイトが思っている以上に節電の工夫は条件が複雑で検証に多大な年数も掛かるのだから、実際実験していない素人が安易に情報を挙げると、国としてもCO2の排出を逆に増やす危険性があると認識しなければ本当に駄目!

(搾取纏めサイトは後追いのユーチューバーと同レベル)


情報焼き回しの代表例はエアコンの節電についての記事

ようやく本題に入りますが、猛暑が続いている今年の夏、エアコンの節電に関して数えきれない程の内容がEdge系のサイトに掲載されました。

あまりにも多いので途中から内容を分析しましたが、多くは前述の焼き回しです。

エアコンメーカーの情報をベースに2社の内容を纏めたものや、自称(?)専門家の経験を混ぜ合わせて新たな情報に見せかけており、これを”焼き回し”と表現しています。

  • 指導が有ったのか、8月に入ってから出典元のメーカー名を記載している記事も見かけます

特にドライ運転と設定温度を上げるのはどちらがお得かの記事は、元々の情報が切り抜きから発生していたので大半が間違いというか、補足がされていない。

結論からいうとその答えは、当然エアコンの機種で異なりますが正解。(メーカーによるでは無く機種による

その証明として7月後半ごろからテレビで慌ててドライ運転の中には種類があって、一度空気を冷やしてから温める方式と、冷房を掛けながら風量を弱くしている方式が有りますと、今までの報道が誤っていた事を認めるでは無く、新たな情報のように紹介しています。

そんな事は前から判っており、そもそも各メーカーの上位機種のリモコンにはドライと表現せずに除湿とか、各社独自の表現をしている筈です。

メーカーに依存しないとは、同時期に発売しているエアコンでも部屋の広さによって当然機種が異なります。

約20年前に設置した我が家のダイキン製エアコンは6~8畳用のエアコンは『ドライ』のみで、容量的にうるさらの選択肢(機種)が無かった筈。

12~14畳用のエアコンにはうるさらの選択肢が有り、実際リモコンには『さらら除湿』と表記しています。

いずれもその部屋の広さに対する上位機種というか、ハウスメーカーにダイキンで最も省エネのエアコンを選定して頂き決定したと記憶しており、広くない部屋ではドライしかないというか、容量的にもドライで十分なのだと思います。

ドライが弱冷、さらら除湿は再加熱式では無く、エアコン本体内の熱交換器の使用範囲(上部・中部・下部)を変えて室温が下がり過ぎないように工夫しているようです。

  • 実はダイキンの工場にもメーカー時代に入った事があり、社員の方にうるるとさららの仕組みを聞いた事もあるのですが、その方は生産技術の方だったので詳しくはご存じなかったようで、さらら除湿その時に聞いたイメージと、ダイキン工業の公式YouTubeの解説を参考にした内容です。

もうお判り頂けたでしょうか、ドライと冷房の設定温度を上げる節電比較自体が、機種を限定しない限り優劣なんてつきませんし、さらら除湿のようにちゃんと省エネの方式もあるのです。(湿度が下がれば使用する熱交換器の範囲自体を変えられるので無駄がない)


30分外出した時にエアコンを切った方が省エネかどうかの件

30分の外出でエアコンを切るかどうか、これが情報番組で一番取り上げていましたよね。

でも現実にはその日の外気温晴れや曇りの気象条件、特に昼と夜に依存して正解が変わる認識です

単純に言えば夜だったら30分でもエアコンは切った方が良いというか、外気温が28℃以下なら切って窓を開けるのが正解でしょう。

夜以外だったら切らずに設定温度を1度2度上げてから外出した方が、予期せずに時間が掛かる事もあるので無難だと思いますよ。

いずれにしても30分の外出という言葉が独り歩きし過ぎです。

  • 窓を開けての外出には防犯の問題が絡みますが、家族が残っているか、窓の開度ストッパー等で防犯対策している前提とします

何故判るかって私は昔から独自に色々試しているからです。

そんな事は当然エアコンメーカーも知っていて、『30分外出』の条件だけが独り歩きした昨今、今年の春からパナソニックが昼と夜の違いの実測データを公開。(昼夜で優劣が異なる)

ダイキン工業なんて『報道関係者各位』と前置き、この情報をご紹介いただく際には、次の旨を添えて下さい・・・

「調査結果はあくまでもひとつの目安です。住環境や気温などによって結果は変わります」

と、2024年の4月からpdfの注意書きを追加しています。

(そりゃそうですよね、過去最高の世界気温を更新した今年のデーターなんて取れてる筈は無い)


他にも実際に調べている人間からすると、『それって恐らくマンションの部屋の話だよね・・・』とか指摘したくなる内容も多いし『いやそれはエアコンと家具の配置によっても違うだろう・・・』って思う内容も多い。

一つ例を挙げればエアコンのダンパーは水平の方が省エネだとする件。

あれは多分あまり広くないマンション等の構造の場合であって、全ての正解ではありません。

それにマンションでも最上階は天井が暑いと最上階に住む同級生から聞いた事があるので恐らく最上階以外のマンションの部屋の実測結果だと思います。

ベランダに置く商品を扱っている関係上、2階の室温データーを詳しく調べていますが、晴天か曇の日でも1階と2階の温度上昇は異なるし、猛暑日の日中は基本的に晴れているので屋根から天井を経て2階(2階が最上階)の室内を大幅に上昇させている認識です。

日射が屋根から天井に及ぼす熱の検証は簡単で、猛暑日はダンパーを40度程下に向け、冷風が当たる箇所に置いた室温計が28℃前後+DCファンの送風強さで暑さをやり過ごしており、この時のエアコン設定温度は30℃です。(ちょっと暑い程度)

それでも36℃を超えた昼過ぎは同じエアコン30℃設定でも天井からの熱を受け、エアコンの温度センサー部で32℃付近になっているのでしょう、室外機の冷却ポンプがなかなか止まらず結果的に室温は26℃を下回る事があります。

そんな日はエアコン設定を31℃、32℃と上げて室温が28℃付近になるよう調節しています。

補足:元々8畳の部屋に棚とクローゼットを追加し、実質8畳弱の部屋に省エネ性を謳ったエアコンを優先して若干大きめを選定。よって30℃設定が推奨ではなく室温28℃を狙っている。


主張したい事はマンションにしても一軒家にしても最上階は強烈な日射の輻射熱の影響を受けるので、わざわざ天井付近の暑い空気まで冷やす必要は有りません。

省エネを考えれば人が居る箇所だけが適温になれば良いのです。

そもそも風は移動と共に風速が落ち、いずれ壁や家具に当たると渦を巻いてそこで停滞します。(自動的にエアコンの風速が落ちた時、ダンパーが水平では無駄が発生する)

それに冷房の為に部屋は閉め切っていますよね、だったら風の発生元は限られるので、最も良いのはそれぞれの部屋で冷気の吹き溜まりを調べ、そこを起点に人がいる場所へ扇風機やファン(DCファン)で風を送る方法。

実際に三菱電機だったと思いますが人感センサーで人に当てる冷風をコントロールする機種が有りましたよね、確か省エネ大賞も受賞したとのCMだったと記憶しています。

暑いと思うのは人間なので、そこだけ優先して冷風を送るのは一つの方法です。

余談で一時期ネットに人感センサーのエアコンは人が不在の昼間、ペットを感知せず犬や猫が熱中症になったとか真偽不明の情報も有りましたが、考え方としては水平にして無駄に天井付近の空気まで冷やさなくても良いと思います。

私なんて寧ろ8畳弱の部屋をカーテンで半分に仕切り、冷暖房効率をもっと高めようかと思っている程です。

更に大掛かりに試せるのならエアコン付近を除く天井の8割に、カーテン等で天井熱と仕切りを入れたい思いです。

その方法に近い事を既に行っている人も存在するようですが、もともとエアコンを極力使っていないので今は検討中の段階です。(今後いま以上の猛暑になるなら多分実施します)


就寝時にエアコンつけっぱなしが健康かどうか

これだけ猛暑日が続くと住宅の中には熱が蓄積される一方なので、就寝中にエアコンをつけっぱなしにする行為を否定はしません。

因みに幸いというか深夜まで雨が続く日がなかったので、今年も夜は殆どエアコンを使わずに過ごしています。(注:1階に就寝している家族はエアコンを使用しています)

去年にしても今年にしても最高気温が異常に高く、結果、夜に28℃を下回る時間帯も遅くなり正直大変でしたが、寝る時にエアコンを使うと私は体調を崩すケースが多く、出来る限りWindリーダーを活用しながら風通しを良くして就寝しています。

一つ言える事は、エアコンを掛けながら就寝していた時代は夏バテで毎年食欲が無くなっていたのですが、Windリーダーを活用して自然の風換気に変えた頃からそれは無くなりました。

ところで明石家さんまさんが声を枯らした時期がある事を知ってますか?

8月6日放送のさんま御殿ではゴルフで大声を出したからと話していましたが、後日MBSラジオで睡眠の専門家が就寝時にエアコンをつけっぱなしにしろと番組で推奨していたので、今年はその通りに朝までエアコンを掛けっぱなしにした途端に喉を傷めたのが真因だと説明していました。

いずれ実測に基づく経験上の、どちらが健康に良いかは纏めようと思いますが、エアコンつけっぱなしの前に天気予報アプリで早朝には何度まで気温が下がるかを確認して判断するのが正解だと思いますよ。


今年から新たにやっている遮熱とエアコンのカビ撃退法

今年から追加した遮熱対策の詳細は過去のブログを参照して頂くとして、途中経過でいうと節電の効果は実際に有ると判断しています。

7月後半辺りから直射日光が窓やサッシの枠に当たるのですが、遮熱対策した窓としていない窓ではアルミの部位で15℃近く熱を抑えています。

これから秋に向けて窓に直射日光が当たるので、もっと効果が発揮されると思います。

尚、アルミホイルの対策は、もっと効果のある市販品が有ると思いますが、誰でも出来るコスパの点では合格と判断しています。

更に今年から始めたお勧め内容は、先程のさんまさんの内容にも少し関係しますがエアコンから嫌な臭いが出る時は、間違いなくカビが内部で増えていますよね。

喉や気管支を傷める要因としてカビも関係するので、これは何とかした方が良いと思います。

その対策として猛暑日で日中エアコンを使用したあとは内部を乾燥させるため15分から20分は送風運転をするようにしています。

送風運転は電気を食う室外機は停止し、本体の(おそらくDC)ファンだけが回っているので消費電力も少なく、内部の湿気を乾燥させてカビの増加を抑えられるので健康には良い筈。

そしてYouTubeで見て私も試している事は、ちょっと省エネから外れますが、ひと月に1回ほど内部のカビ自体を減少させる目的で窓を開け、エアコンの設定温度を最低まで下げて1時間半ほど運転する事です。

これって日立がエアコン内部の清掃として凍結洗浄を採用していますが、それに近い内容です。(本家の日立は可動ブラシで送風ファンも清掃しています)

YouTubeではずっと窓を開けて2時間程冷房を掛けると説明していましたが、結露の原理から私は最初に熱交換器の温度を下げるまで10分程窓を閉め、その後30分置きに10分程窓を一部閉めたりその後湿度を外から得る為窓を開けたりしながら2時間の推奨を1時間に短縮しています。

  • この結露運転を始めてしばらくすると嫌な臭いは消えるので、まずはゴミやカビが濡れていると判断出来ますし、業者を部屋に入れるのも片付けとかが大変なので、割に良い方法だと思います。

原理的にはその後結露を溶かす為に暖房へ切り替えるのが良いのかも知れませんが、少しでも節電する為窓を閉めて数時間運転せずに放置します。(結露の水分を重力で落とす)

なので9時頃から開始して10時まで強冷房運転、その後は窓を閉めて昼過ぎまでは放置し、結露でカビや埃を落せば皆さんの家に無くても何処かで太陽光発電が稼働しているので社会全体ではそれ程CO2も出ないでしょう。(日中が推奨の理由)

恐らくですが、本来エアコンは氷結しないように有る程度で制限が掛かるので、温度は最低限まで下げるとして、風量は機種により色々試す必要が有るかと思います。(今は最小から2つ目で強冷房しています)

参考1:時々本体から雫が垂れるので、ゴミ袋などを敷いて下さい

参考2:送風ファンの清掃は、YouTubeで別途100均商品を使った清掃が公開されています


最後にご参考まで・・・『今はやっていない事』

まずは新築から数年やっていましたが、今は完全にやっていない事の代表として車の車内温度を下げる方法としてドアを連続で開け閉めする方法が紹介されていますよね。

あの行動から連想したのかテレビで夏の帰宅時に窓を開けて扉を開閉する事が紹介され、数年間毎日のように実施していました。

道理的には合っているのでしょうが、それ程効果もなく、数年続けた結果としてドアの蝶番を傷めてしまいました。

だから今は行っていません。(Windリーダーで排熱した方が賢い)

それと去年と今年やっていない事は、夕方から微風になる日の打ち水です。

去年と今年の暑さは異常で、日没の19時頃でも33℃とか32℃になっており、それでも風があれば良いのですが微風の時は打ち水すると湿気が室内に入ってしまうので見送っています。

この2年ほどは最高気温が37℃とか38℃なので対策の正解が変わってしまい今は見送っているだけで、勿論通常の気温に落ち着けば夕方からの打ち水は再開しますけどね・・・。

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