今月は再度の注意喚起として地震の内容を記載します。
2024年10月1日のブログ冒頭に『全国的にこの数か月はかなり危険度が増している認識だからです。』と書きましたが、やはりというか各地で普段より大きな地震が発生しました。
1月13日の日向灘もそうですが、特に1月23日の福島県会津で発生した震度5弱の地震にはちょっと今までとは違う危機感をもっています。
そして2月に入ってからはもっと気になる地震のパターンが発生しています。
2月7日から15日に掛けてM4.5を超える地震が北海道から青森・岩手で頻発。
今度は南下して2月20日に富士五湖でM4.6、福島県沖では翌日21日にM5.0と23日にはM4.5が、更に続いて24日にはM4.8が千葉県南東沖で発生しています。
そして更に千葉県南東沖のP波が通過してS波が届く間に、偶然かも知れませんが石川県西方沖でM4.9が発生しました。
これだけ広い範囲で順番にM4.5以上の地震が発生したのは初めての事だと思います。
個人的にはM4.5付近からが大きな地震の呼び水(後から見れば余震)になり得る規模と考えているので今は危機感をつのらせています。
後で記載しますが、このような判断で発信しているのは私だけではありません。
それに1月31日政府広報から『南海トラフ地震に備えよう!南海トラフ地震臨時情報が発表されたら?』がリリースされました。
1月13日の日向灘M6.6が切っ掛けとしても、1月中旬には今後30年以内の発生確率を80%に引き上げを公表、1月末にはこの”南海トラフに備えよう”をリリース。
普段は何かにつけて対応が遅い政府の発表としては、異常に早いと思いませんか?
普通に考えれば政府の地震調査委員の数名から、今年はかなり危険な状況だと進言があったと捉えた方が良いと思います。
- 危機感の表れか前述の政府広報は、YouTube広告としても2月中旬から頻繁に流されています
- 南海トラフの発生確率自体は毎年1月1日に1%更新され、今年は75~82%に見直された結果、四捨五入して今後30年以内の発生確率を80%に引き上げたそうですが、インパクトも加味して80%と会見した気がします。
そしてもう一つ皆さんが知らなければならないのは、以前から複数の雑誌でも取り上げている通り、南海トラフ巨大地震の数年前に高い確率で内陸での大きな直下型地震が発生している事です。
天災は、忘れた頃にやって来る
私が地震に関心を持ち続けるには幾つかの理由が有りますが、一番に言いたい事・・・
それは阪神淡路大震災のあと、具体的には少し落ち着いた半年から10か月の間に関西ローカルでは数回に渡って大震災の予兆を特集していました。
当時関西に大きな地震は発生しないと広く認識されており、実際にも地震計の数も少なかった事が今年再放送されたNHKの番組で確認出来ました。(神戸の震度が当日は判らなかった理由)
その地震計のデーターが少なかった穴埋めに、視聴者から情報を募って地震の前に何か変化が無かったのか(予兆)を関西ローカルでは幾度となく放送していました。
しかしあれから30年たった今、もう来ないと甘く考えているのか当時真剣に纏められた内容を殆どの人が忘れてしまっているのだと思います。
『天災は、忘れた頃にやって来る』とは今でも残る故事・ことわざなので、昔の人の平均寿命を考えると50歳から60歳の内に2回は大きな災害を経験するとも解釈出来る。
しかも人づてに伝わった可能性はあるが、便利な移動手段が無かった時代を鑑みると同一地域で2度以上の災害を経験した事になります。(豊臣秀吉が大地震を2回経験した事は有名)
でも直接被害を受けなかった人達は具体性を伴わず、貴重な情報もすっかり忘れていると思います。
私の場合は地震発生直前に異様な空を目撃し、西宮・芦屋の親族3軒が被災して、当日の夜も駆けつけましたし地震当日からほぼ平常に戻るまで支援を続けました。
そして兵庫のユーザー(加西市)の仕事をしていた事もあり、待ち時間があれば地震の情報共有を頻繁に行っていたので体感的にも多くを覚えています。
予知が出来ない地震に関しては体験談や情報がとても重要です。
のちに発生した東日本や熊本、能登半島でもそうなのでしょう、地元のテレビ局で何気なく寄せられた内容の中には共通点があっても不思議ではなく、能登でいえば地下の流体が脚光を浴びたのもその一つだと認識しています。(熊本地震では後から水脈との関係が報じられた)
偶然発見した東京大学名誉教授 笠原教授の会見
先日偶然2024年に日本記者クラブが開催した笠原教授の動画を発見しました。
海溝型の巨大地震と最新の情報をメインに解説した1時間半近い動画ですが、今後ご自身で判断出来るように一度は見た方が良いと思います。
尚、私も独自に色々調べていますが、冒頭の世界の巨大地震の連動性については強く同意します。
特に最近でもトルコ・台湾・カリフォルニアや、終息するかも知れませんがサントリーニ島など地球全体で地震が頻発している認識です。
「巨大地震を考える」(3) 笠原順三・東京大学地震研究所名誉教授 2024.10.25
この動画は去年の10月、つまり1月13日の日向灘と1月23日の福島県会津の震度5弱が発生する前の会見です。
動画の一部で笠原教授が解説されていますが、私も距離があっても地震活動は何らかの連動性が有ると考えています。
又、プレートが沈み込んだ際、強く固着している所と弱い箇所があり、阪神淡路大震災は恐らく強く固着していて一気に破壊されたので震度7の揺れになったと解釈出来る部位もあります。
ですからしばらく地震が発生していない地域(関東・中部)の方が大きな地震になると思われます。
この会見の中で、個人的には2016年4月発生の紀伊半島南東沖地震(M6.4)により、次の東海・南海地震は一度に発生する可能性が高いと論じているのが気に掛かります。
福島県会津で発生した震度5弱の地震はWNN等も注視している
今年の話題でいうと、会津で発生した震度5弱の地震に多くの人が着目しています。
中でもウェザーニュース(WNN)が纏めたこの地震に伴う情報は客観的で有用です。
【週刊地震情報】福島県会津で震度5弱 地震活動の活発な状態続く
- WNNのリンクは基本自由ですが、せっかく見るのならチャンネル登録してあげて下さい
他にYouTube上では毎日・毎週のように騒いでいる地震系ユーチューバーもこの地震を取り上げていますが、信憑性は今一つでした。
そんな中、地下の水脈に関して少し気に掛かったのが下記の動画です。
【逃げろ】京大教授が指摘!連鎖する巨大地震、次の震源地が判明…!
内陸の地震なのに地球深部探査船の調査を根拠とする等真偽不明の内容があってリンクはしませんが、心配した関係者がリークした可能性も若干はあります。(その様な作り)
- 防災研内通者の情報かと思える箇所もありますが、西村教授が語っている表現はNGです
- 総合的に教授名や現象に絞ってAIに質問したのでは?と感じました。(最近のユーチューバーに多い傾向) なので正しい内容も含まれており、疑いを持って見るには丁度良い動画でした。
因みにネタ元かも知れない記事を探すと、NHK福島放送局が次の投稿を掲載しています。
福島NEWS WEB:檜枝岐村で震度5弱 京大教授「今後も揺れには十分注意を」1月23日
実際のニュースではもう少し詳しく解説されていたのかも知れませんが、この文章を見る限りでは上記の動画にある内容までは語られていませんでした。
ただ活火山が近くに有り、地下に流体がある事までは解説したようで、火山と地下水は熊本地震との共通点になります。
ここが気になる! 会津の震度5弱の後に、関東の微振動域が北上している
住居や会社のある地域は有馬高槻断層の少し北に位置しますが、そこから派生したのか幾つかの断層があり、その内の一つの断層のほぼ真上に位置します。
- 最新の細かい断層は以前紹介したHi-net自動処理震源マップから確認出来ます
更に京都の亀岡付近で近年地震が頻発しているので、この数年はノートPCを仕事で使わない時にYahooのリアルタイム震度画面を表示させています。(ノートPC:基本は仕事上のメールを確認する目的なので、比較的長時間確認出来る状態)
なので頻繁にリアルタイム震度を目にしていますが、最近気になる変化があります。
それが会津の震度5弱以降に関東広域で微振動が北上した事です。
その上2月に入ってからは西にも広がり時々神奈川県にも兆候が見受けられ、これは過去に無かった変化です。
今は僅かな変化かも知れないが、一旦揺れが落ち着いた数か月後が最も危険である認識です。
因みに微振動とは震度1未満で、Yahooの記録に残らないレベルの少し黄色掛かった色。
これは阪神淡路大震災の数か月前でも大阪市内で感じられた現象で、TVを付けていれば震度1以上ならテロップが流れますが、『あれ、今の揺れでも震度1じゃないんだ』と度々思った記憶が有ります。
先程紹介した笠原教授の動画内でも房総沖のスロースリップが2024年2月に観測された内容が有りますが、恐らく会津の地震で北西部にまでスリップが延伸したと想像します。
根拠というか、気になるのは茨城県の南西部には断層がない筈なのに今年からずっと揺れが記録されており、このひと月は直線状です。
関東平野は殆どが海だったので地下も緩い筈ですが、最近大きな地震が無かった反面、何処かで強固に固着していれば年内に大きな震災が発生する確率は高まっていると認識しています。
- 2月26日に発生した三重県南東沖を震央とするM5.7の異常震域も不気味。 WNNでも400kmと深かったので太平洋プレート沿いに関東・福島だけ揺れを観測したと解説していましたが、場所は那智勝浦の20kmほど東です。 最近太平洋プレートの振動が異常に伝わりやすくなってはいないだろうか。
因みにYahooのリアルタイム震度で注意が必要なのは、近くの道路で大型のトラックが走行すると直ぐに緑色に変化する事です。
この影響から大都市圏では頻繁に緑になるので判断には注意して下さい。
これは新型コロナで緊急事態宣言が出された時、ものの見事に緑も消えたのでトラックの影響は明らかです。
会津の地震が近くの火山の影響であれば、このまま収束する可能性も有る
前述のNHK福島局から抜粋すると、西村教授も『震源の周辺には燧ヶ岳といった活火山があることから地下には流体が多く、流体の移動に伴って地震が多発した可能性もある』としています。
一応震源地と燧ヶ岳をMAPで確認すると、直線で10km程の距離でした。
近くに活断層が無いとの認識からこの活火山の影響を想定されているようですが、確かに震源が地下4kmとあまりにも浅いので、関東に影響なくこのまま収束する可能性もあります。
近畿で唯一の休火山、有馬富士について
ちょっと横道に逸れますが、川西市から三田市へ抜ける県道を走ると有馬富士の前を通ります。
最初は何故”富士”と付けるのか疑問だったのですが、この有馬富士は昔でいう休火山であり、1万年前から8千年前に噴火したらしい。
因みに標高は374メートルととても低い山ながら、麓から見ると確かに富士山を彷彿させる姿です。
この有馬富士と自宅は直線で約17kmの距離で、以前ブログに記載した有馬の炭酸泉や多田神社に近い三ツ矢サイダー発祥の地、そしてウィルキンソンが発見した宝塚との関連が有るのではないかと思っています。
今回会津の地震が近くの活火山の影響かもと西村教授から解説されると、有馬富士は休火山とはいえちょっと心配しています。
- 福島県会津の震源地から22km南にも、奥日光の湯元温泉に炭酸泉が有ります。(共通点?)
三ツ矢サイダー発祥の地やウィルキンソンの事も、以前は地下に多量の水脈があったのは明白なので、炭酸水を多量に汲み上げたのが良いのか悪いのかと気に掛かります。
まとめ
今回最後に言いたい事は、『備えあれば患いなし』の一語に尽きます。
東日本大震災がまだ起きていない時に当時勤めていた会社の仙台営業所メンバーと阪神淡路大震災について色々話した経験があります。
宮城県の人はそれ程地震に興味が無いと思っていましたが、彼らは熱心に予兆の事、震災後に必要だった物に耳を傾けていました。
東日本大震災が実際に起こり、後から何故あの時熱心だったのかと尋ねると、東北でも過去の地震や津波について時々はテレビで取り上げていたそうです。
結局は冒頭の天災は、忘れた頃にやって来るも同じです。(子孫に伝えたいことわざ)
親切心で話している人の忠告に関心を持つか持たないかで人の運命が変わります。
(仙台のメンバーも大なり小なり被害はあったが、割りばしやラップ、軍手の話は役に立ったそう)
例えば東日本大震災の時にひたすら山へ逃げた女子中学生の一人をTVで取り上げていました。
彼女は祖母から聞いた忠告(バラバラで山に逃げろ)を印象的に覚えていたと語りました。
もし多くの家庭でその忠告が伝わっていたら、当然家族の事は心配だったと思いますが、少なくとも車で海沿いの道路を渋滞にする事などは無かった筈です。
今年は地震を研究している学者らも警告しています。
是非この機に備えを見直して下さい。
- NHKの防災アプリもお勧めです。 デフォルトでは全国の地震で警告音が鳴りますが、設定するとお住まいの地域と震度5以上等で警告が絞れますから一度検討して下さい。
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