祝、ノーベル物理学賞を真鍋博士が受賞

今年のノーベル物理学賞は、二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響するという予測モデルを世界に先駆けて発表した真鍋淑郎博士が受賞されました。

心よりお祝い申し上げます。

何故このサイトと関係が有るのかというと、1980年代に今でいう地球温暖化、当時は環境破壊と称された特集を科学雑誌で読み、その影響を強く受けて自然エネルギーである風を使った省エネにいそしんできたからです。

あの時のインパクトと温暖化の加速が無ければ外気取り入れ器の特許も取らなかったと思いますし、普段から省エネの商品を選んだり、環境の為に大金をはたいて屋根にソーラーパネルを取り付ける事も無かったと思います。


おそらく今でいう温暖化(気温上昇の暴走)の予測を最初に読んだのは高校生の頃。

当時はクォークとかオムニとかニュートン等の科学雑誌が続けて創刊され、この中の一誌で確か人類が今後直面する危機の一つに環境破壊(温暖化)が取り上げられていました。

(他の危機としては人口爆発や隕石、又は彗星の衝突が挙げられていたと思います)


因みに読んだ記事は真鍋博士ご本人が寄稿されたのかCO2の温室効果を1967年には予測されていたようなので科学雑誌の編集者が引用したのかは分かりませんが、図解入りで強く印象に残っています。

あの時は2100年の予測で気象が壊滅的になり、農作物にも生物にも多大な影響が出るとか、台風やハリケーンの大型化も予測されていて、正直私はその頃には生きていないだろう・・・程度の感覚でした。

受賞後の昨夜のインタビューで、当時気候変動の問題は殆ど相手にされなかった、とコメントされていましたが、そんなことは有りません、あの科学雑誌を読んだ一部の人は省エネを実践しないと罪悪感が付きまとう筈です。(少なくとも私はそうです)

特に明日はアースデイに記載したサンゴの白色化や、他に海面上昇で南国の国が危機に陥っているとのニュースを見るたび図解入りの記事を思い出し、以前から、ちょっとペースが速まっているのではないかと焦ります。(参考1)

ペースの早まりは中国の目覚ましい発展や東南アジアもしかりで、やはり石炭火力の影響でしょうか・・・。

いまだに二酸化炭素だけを取り上げるとまだ他にも要因が有るのでは?との思いもありますが、その根底は大気中の二酸化炭素が0.04%しかない事と、単純に海の大きさです。

しかし最近海も冷えていた方がCO2をより吸収するとか、北極の海氷や氷河の融解で溶けていたCO2が解放されると知ると、現在の温暖化の加速も理論通りなのかと思えてきました。


実は、そろそろ日本人はもっと温暖化に興味を持たねば家電製品や自動車に意思が反映されず、世界から置いていかれるのでは?との記事を準備していたところです。

(温暖化を何とかしなければと思って開発された製品と、何処かで差が出ると思う)

今回の真鍋博士の受賞を機に、もっと日本人の省エネに対する関心が高まる事を期待します。


過去ブログの検証・・・のサンマの減少と温暖化にて記載した『昔の科学雑誌で2.3度だったか2.4度上昇すると劇的な変化が起こると記載していた』のは真鍋博士が50年前に発表した『CO2が2倍になると地上気温が2.36度上昇する』の記事だったと思います。

又、温暖化が加速、IPCC報告書・・・に記載した。

若い頃、宇宙に興味があって少ない小遣いから科学雑誌を買っていた私からすれば、10年ほど早まったどころか20年、下手すると30年は温暖化が進んでいる認識です。

合わせて40年前は環境破壊と言う表現が主だったと思いますが、当時の科学者の予測は正しかった

この科学者とは、今日の報道番組で確信しましたが真鍋博士の事だと思います。

40年前のパソコンはNECがPC98系が有ったかどうか、シャープがZ80系で少し進んでいた次元のレベルです。(NECは未だPC6000系だと思う)

アメリカに渡りスーパーコンピューターを使ったとはいえ、地球全体の計算としては恐ろしく正確な未来予測と思います。

又、同じ化学雑誌の記事だった記憶ですが、別の生物学者が海の水温上昇が生物に持たらず影響についても書かれていたと思います。

ちょうど数週間前、北海道でもサケが取れなくなったとか、赤潮が発生しウニが大量に死んだ等、海水温上昇の影響予測も当たっていますよね。

当時の予測が現実の事となっている昨今、あの記事をもう一度読んで見たいです。


(参考1)

ちょうど昨日、ロイターがサンゴの問題を記事にしていましたので引用させて頂きます。

[5日 ロイター] - 国連が支援する地球規模サンゴ礁モニタリングネットワーク(GCRMN)は5日、世界のサンゴ礁は気候変動の直撃を受けており、このまま海水温が上昇し続ければより広範囲な消失が起きるとのリポートを発表した。

リポートは、過去40年にわたる73カ国・1万2000カ所のデータを分析したもの。

2009─18年に世界のサンゴ礁の14%(1万1700平方キロメートル)が既に失われていると指摘した。

科学者らは、海面温度の上昇でサンゴ礁は「存亡の危機」にひんしているとの見解を示した。特に、科学者らが人類の活動に関連があると指摘する急激な温暖化の進行が被害をもたらしているという。

この研究では、世界10カ所のサンゴ礁地域を検証。その結果、消失は主に海水温上昇によるサンゴの白化現象が原因と分かった。

1998年に発生した深刻な白化現象では、このときだけで世界のサンゴの8%が消失。最も被害が深刻だったのは、南アジア、オーストラリア、太平洋、東アジア、西部インド洋、ペルシャ湾、オマーン湾だった。

乱獲漁業、持続可能でない沿岸開発、水質悪化も被害に拍車をかけている。

ただ科学者らは、2019年に約2%のサンゴ礁回復が見られたことも発見。破壊要素が緩和すれば回復の可能性があることが示された。

リポートは、サンゴ礁への有害要素がなくなれば、10年以内に98年以前の水準に戻る可能性があるとしている。

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